横浜線沿線散歩公園探訪
町田市下小山田町
−小山田緑地−
早春の梅木窪分園
March 2002
早春の梅木窪分園
小山田緑地の梅木窪分園の奧、アサザ池の傍らの広場は梅林になっている。そもそも「梅木窪」という名があるところから察すると昔から梅が多くあった土地柄なのかもしれない。今は緑地の敷地内の梅林がその名残をとどめているといったところなのだろうか。

早春の梅木窪分園
南からの道路を辿ってくると、やがて谷戸の奧に梅の林が見えてくる。少々殺風景な冬枯れの風景の中に現れる梅林の色彩は美しく、行く手に別世界が待っているような期待を抱かせてくれる。訪れた三月上旬、気温も高く、すっかり春を感じさせる陽気で、アサザ池にはちょうどハイキングを楽しむグループが休憩しているところだった。道路脇を流れる小川もまさに「水温む」といった風情で、穏やかな早春の日を楽しませてくれる。

アサザ池の周辺はゴルフコースが間近に迫ってはいるものの、まだまだ昔ながらの多摩丘陵の面影がよく残っており、四季を問わずのどかな散策が楽しめるところだ。落葉樹が芽吹く前のこの季節、紅白に咲き誇る梅の林は里山に浅い春の訪れを告げているようで心が和む。梅の林はアサザ池の傍らの広場と、そこから一段高くなった山側にある。林の中に立つよりも、少し距離を置いて全景を眺めてみるのが美しいように思える。

早春の梅木窪分園
アサザ池の傍らからさらに谷戸の奧へと歩を進めると、畑の横手に紅白の梅が美しく咲いている。ほんの数本の梅の木なのだが、周囲の景観と相俟って里山の早春の風情を漂わせている。数を競うような梅の林もよいものだが、こうした素朴な風景は郷愁を誘って別格の味わいがあるように思える。

アサザ池の傍らの梅林もそれほど規模の大きなものではなく、やはり「梅の咲く里山の早春」というものを楽しむのがよいだろう。アサザ池の横手まで車で来ることも可能だが、道は狭く、やはり里山の散策を兼ねて小山田緑地本園あたりから歩いて訪れるのがよいだろう。西へ尾根を越えて上小山田町のあたりへも、梅の香を求めての早春の散策がお薦めだ。
早春の梅木窪分園