横浜線沿線散歩公園探訪
町田市下小山田町
−小山田緑地−
梅木窪分園
April 2000
小山田緑地 梅木窪分園
小山田緑地本園のすぐ北側には梅木窪分園がある。そのほとんどを雑木林が占めているが尾根を辿る散策路が整備されていて気持ちのよい散策が楽しめる。また北端にあたる部分にはアサザ池という池があり、その周囲は休憩所なども整備されていてのんびりとくつろぐのにも向いている。
小山田緑地本園の管理所の置かれている入口に面した道路を西に少しばかり降りると、道路の向かい側に小さな案内標識が立っていて、林の中へと向かう小径が延びている。案内標識が無ければ地元の人の畑へ通じるだけの小径のようにも見える。その小径を辿って行くと、梅木窪分園の尾根道だ。

吊り橋
鬱蒼とした木立の中を辿る尾根道は、途中に休憩所が設けられていたり、木道が設けられていたりしてそれなりに変化に富んでいる。尾根道から東へ逸れる分かれ道があり、吊り橋へと降りることができる。里山へ入り込んだ谷戸を渡る吊り橋で、高さは10メートル以上はあるだろうか。吊り橋のなかほどに立つと、里山と谷戸の織りなす風景が美しい。管理所で貰ったイラストマップには「うさぎ谷」とある。昔はうさぎがいたのだろうか。

散策路は途中で近接するゴルフ場のコースのすぐ横を通り、「飛来するボールに注意」の旨の注意書きも立っている。そのまま進むとやがて左前方、木立に隙間に視界が開けてきてアサザ池へと降りてゆく。アサザ池の横には狭い道路が通っている。大泉寺横を過ぎて小山田緑地本園の管理所へ至る道路から北へ逸れる分かれ道があり、その道路がここへ延びているのだが、その先ではさらに道幅が狭くなって未舗装となり、実質的に通り抜けるような道路ではないために交通量はほとんどなく、辺りは静かなものだ。アサザ池の近くには三台ほどが駐車可能なスペースもあるが、ここへ至るまでの道路が非常に狭く、交通量が少ないとはいえ、対向車があったときには離合もままならないので、運転技術に自信のない人や大型の車両は避けておいた方が無難だろう。

アサザ池
アサザ池はその名が示すようにアサザが見られることで知られている。アサザは水深の浅い池や沼などに群生する多年草で、夏に黄色い可憐な花を咲かせる。絶滅を心配されている希少種でもある。アサザ池の周辺はベンチなども設置されており、しばらくのんびりと一休みするのもいい。お昼時であればお弁当を広げるのもよいだろう。池の西側には丘の斜面を利用して四阿も造られており、そこからアサザ池を見下ろしながらくつろぐのもいい。

アサザ池からさらに北へ向かうとゴルフ場のコースが目の前に見えて興をそがれるところだが、わずかに昔ながらの谷戸田の風景も残っており、田植えから稲刈りの時期まで日本の原風景とでもいうような美しい景観を見せてくれる。道路脇を流れる小川の水も澄んでいるのが嬉しい。水辺の植物に目を留めたり、野鳥の声に耳を澄ませたりしながら、しばらくアサザ池周辺の雰囲気を楽しみたい。
梅木窪分園近くの風景

梅木窪分園近くの風景