横浜線沿線散歩公園探訪
多摩市豊ヶ丘
−豊ヶ丘南公園−
晩秋の豊ヶ丘南公園
December 2015
晩秋の豊ヶ丘南公園
豊ヶ丘南公園は多摩市豊ヶ丘五丁目の中央部に位置し、園内に池を抱えている。初夏から夏にかけては水辺の風景の涼やかさが嬉しいが、晩秋には池の周囲の木々が紅葉に染まり、美しい景観を見せてくれる。

晩秋の豊ヶ丘南公園

晩秋の豊ヶ丘南公園
豊ヶ丘南公園の池を囲む外縁部にはさまざまな樹木が茂っている。多摩丘陵の植生をそのまま残したものではなく、かなり大きく整備の手が加えられているのだろうと思うが、常緑樹や落葉樹、高木、低木とバラエティに富んだ林相を成している印象だ。その中のコナラやケヤキなどの落葉樹が晩秋になれば紅葉に染まり、池の岸辺を彩って美しい景観を見せる。

コナラやケヤキの紅葉はあまり鮮やかではなく、赤褐色に近い色合いだが、常緑樹の緑と織り成す景観には素朴な風趣があって味わい深い。それらの木々も日差しの向きによっては鮮やかな色彩に輝く。そうした景観が池の表情と相俟って、秋空の下で良い風情を漂わせている。

池の北東側の一角にはモミジの林もある。今回訪れた時にはタイミングが早すぎたようで、どの木も紅く染まる手前のオレンジ色だった。もっと季節が深まれば紅く染まっていくのだろう。それでも日差しを受けて透過光に輝く様子は美しく、季節の興趣を充分に味わうことができる。

豊ヶ丘南公園は池を抱える公園ということが奏効して、味わい深い景観を見せてくれるのが嬉しい。水辺と紅葉とが織り成す風景は美しく、多摩ニュータウンの住宅街の中だということを忘れさせてくれる。遠方から敢えて訪ねてくるような性格の公園ではないが、近隣に暮らす人なら晩秋の散策を楽しむのに好適のところだと言っていい。
晩秋の豊ヶ丘南公園