柏の葉公園のある場所は、かつては日本陸軍の軍用地で柏飛行場のあったところだという。江戸時代には小金牧と呼ばれる幕府の御用牧があったそうで、自然豊かな土地柄だったようだ。1937年(昭和12年)、畑地が広がるばかりだったこの土地に、飛行場の建設が決定される。当時、「首都防空」のための飛行場建設が急務で、翌年に完成した飛行場がその任を担ったのだ。終戦後、旧柏飛行場跡地は開拓地となって入植者が農地を開いていったが、1950年(昭和25年)の朝鮮戦争勃発を機に米軍の通信施設用地として使用されることになり、1955年(昭和30年)に施設が完成した後は米軍の柏通信所として使用されてきた。
米軍柏通信所の敷地が全面返還を迎えたのは1979年(昭和54年)のことだったという。返還された跡地は188ha、その後の整備事業によって国立がんセンター東病院や財務省税関研修所、科学警察研究所、千葉大学環境健康フィールド科学センター、東京大学柏キャンパスといった国の施設の他、千葉県立柏の葉高等学校、さわやかちば県民プラザ、柏市立十余二小学校などが設けられ、一部地域は住宅地に充てられた。その中の45haを使用して整備されたのが柏の葉公園である。跡地は公募によって「柏の葉」と命名され、柏の葉一丁目から六丁目の町名が設けられた。柏の葉公園は柏の葉四丁目に位置している。