平成の森公園の「ショウブ園」は、それほど規模の大きなものではない。横に40mほど、縦に30mほどの大きさの、半円形に近い形状をした菖蒲田が設けられ、そこに2580株の花菖蒲が植えられているそうだ(2015年現在)。当然のことながら菖蒲田は周囲から低くなった湿地で、その周囲に散策路が巡り、菖蒲田の中にも木道が辿り、外側から、あるいは菖蒲田の中を歩きながら花菖蒲の花を楽しむことができる。木道はある程度の幅があり、車椅子やベビーカーでの利用も可能だ。
花菖蒲は特に品種毎に区画を設けて植えられているわけではないようで、さまざまな品種の花菖蒲が所狭しと菖蒲田の中に咲き誇っている。さまざまな品種の花菖蒲を、品種毎の違いなどを楽しみながら観賞するのも楽しいものだが、品種というものにこだわらず、“花菖蒲の咲く景観”として楽しむのも良いものだ。