入場料を支払った際に貰ったリーフレットに散策マップが描かれている。それを片手に「早咲き群生地」の東側から西側へと歩を進めた。林の中に彼岸花が咲き誇り、その中を縫って散策路が延びている。散策路も大勢の行楽客が行き交っている。彼岸花を眺めながらのんびりと歩く人に混じってカメラのレンズを向ける人の姿も多い。やはり少しばかり時期が早かったようでまだ満開とはいかなかったが、それでも素晴らしい景観だ。特に河岸に近い辺りが開花が進んでいるようで、場所によってはまさに真っ赤な絨毯のように群生した彼岸花が地面を埋め尽くしている。ところどころに白い花も混じっているが、ほとんどは赤い彼岸花だ。河岸の立地だから彼岸花の咲き誇る林の向こうには川面が見え隠れし、日差しを弾いて煌めく。ふと上を見上げれば青々とした木々の緑が日差しに輝いている。それらすべてのものを愉しみながらのんびりと歩こう。