横浜市中区山手町
−山手イタリア山庭園−
晩秋の山手イタリア山庭園
Visited in December 2003
晩秋の山手イタリア山庭園はイチョウの黄葉が美しい。春から夏にかけては緑濃い葉を茂らせて、穏やかな庭園に穏やかな木陰をつくってくれるイチョウだが、黄金色に染まって日の光に照り輝く様子は実に見事な美しさだ。
イチョウの黄葉は、東側に一段下がったブラフ18番館の周囲が特に素晴らしい。庭の中ほどに立つイチョウが秋晴れの青空を背景に映える姿は、視界の開けた丘の上ということもあって、爽快な気分で楽しめる。洋館に併設されたホールの横手にもイチョウの木があり、こちらは晩秋の庭園の風情を醸して穏やかな表情を見せる。落ち葉を敷き詰めたような庭の一角にベンチが置かれている様子などもなかなか興趣のある風景だという気がする。ホールの横にはヤマボウシの木もあり、これも真っ赤な紅葉が美しい樹木だが、訪れた時にはすでにすべて落葉してしまっていた。
外交官の家の北側にも大きなイチョウの木が聳えている。傍らから見上げるとイチョウの横に外交官の家の尖塔部分が寄り添うように立つのが眺められてなかなか「絵になる」風景だ。あちらこちらでカメラを構える人の姿があるが、このイチョウと外交官の家との取り合わせは特に写真趣味の人たちの心をくすぐるようで、三脚を立ててレンズを向ける人の姿が多かった。
外交官の家の北側にも大きなイチョウの木が聳えている。傍らから見上げるとイチョウの横に外交官の家の尖塔部分が寄り添うように立つのが眺められてなかなか「絵になる」風景だ。あちらこちらでカメラを構える人の姿があるが、このイチョウと外交官の家との取り合わせは特に写真趣味の人たちの心をくすぐるようで、三脚を立ててレンズを向ける人の姿が多かった。
山手イタリア山庭園は花壇の花々や植え込みのツツジなどが咲き誇る春から初夏にかけてが美しいが、イチョウの黄葉の輝く晩秋の風景もそれに劣らず魅力的なものであるような気がする。ひっそりと落ち着いた佇まいがいい。やはり黄葉のイチョウと洋館との取り合わせが、風景としても美しく、写真や絵画の趣味のある人たちには魅力あるものではないだろうか。