川崎市麻生区白山
むじなが池公園
Visited in May 2009

川崎市麻生区に「むじなが池公園」という公園がある。「むじなが池公園」という名に興味を覚えるところだが、かつて「むじな」が多く棲んでいたことから「むじなが池」と呼ばれるようになった池があり、それが公園の名の由来となったということのようだ。余談だが、「むじな」は通常はアナグマのことを指すのだが、地方によってはタヌキのことを指したり、タヌキやアナグマ、ハクビシンなどを総称して「むじな」と呼んだりもするようだ。「むじなが池公園」は、その「むじなが池」とその周辺の樹林地から構成された公園だ。


池の西側の岸辺には四阿が設けられ、四阿の横は池を臨んで展望デッキのように設えられている。池の岸辺では釣り人の姿を見ることもある。子どもたちの遊ぶ姿もある。近くに暮らす子どもたちにとっては良い遊び場なのだろう。池の岸辺で遊ぶ子どもたちの姿は生き生きとしているように見える。子どもたちは、本来こうしたところで遊ぶのが好きなものだ。

この低地部分をそのまま南へ辿ってゆくと、調整池の横を抜けて白山神社の横手に抜け出る。周辺がすっかり住宅街となってしまって、川の流れも暗渠になったところも多く、地図を見てもわかりにくいが、公園の場所は真福寺川から延びてくる谷戸筋の最も奥まったところに当たっており、すなわち「むじなが池」の周辺は真福寺川の源流のひとつなのだ。地図を片手に住宅街に変貌する以前の姿を想像しながら公園周辺を歩いてみるのも楽しい。
周辺は整然とした住宅街だが、昔の姿を彷彿とさせる姿で残された「むじなが池公園」は貴重な場所なのではないだろうか。広場などはなく、遊具類も充実していないために小さな子どもたちの姿はあまり見ないが、小学生くらいの子どもたちには良い遊び場だろう。公園内にはトイレは設置されていないようだが、公園の東側に小規模ながらスーパーや店舗の並ぶ“商店街”があり、トイレも設置されている。スーパーでお弁当や飲み物を買って、公園の四阿でのんびりとアウトドアランチを楽しむのもよいものだ。
