横浜市港北区大倉山
−大倉山公園−
大倉山公園梅林
Visited in February 2023

大倉山公園の梅林は観梅の名所として広く知られている。梅が見頃となる時期には大勢の観梅客を集めて賑わう。東急東横線の駅からすぐ近くでありながら公園は緑濃く、谷戸地となった梅林は興趣に富んで美しい景観が楽しめる。

当時は昔からのこの辺りの地名に因んで「太尾公園」と呼ばれ、駅名も「太尾駅」だったそうだが、1934年(昭和9年)に駅名が「大倉山駅」に改名され、同時に公園の名称も「大倉山公園」に改められたものという。

その後、施設の老朽化などが目立ってきた梅林を横浜市が東京急行電鉄から1987年(昭和62年)に買収、施設の整備や梅の木の増植などを行って現在に至っている。現在は面積1.1ヘクタールの敷地に紅梅白梅合わせて約46種220本が植えられているということだ。

大倉山公園は丘陵に位置しているが、梅林はその中の谷戸地にあって周囲を閉ざされており、それが山里のような印象を伴っていてなかなか良い風情がある。梅林に降りて行き、散策路沿いに梅を楽しむのももちろん良いものだが、周囲の高みから見下ろす梅林の風情も素晴らしい。

梅林内には池や四阿などもあり、トイレも設置してあるので、早春の一日をのんびりと過ごすことができる。

梅が見頃となる二月下旬の週末には「大倉山観梅会」が開催されてさらに大いに賑わう。園内の隅に設けられた特設のステージではいろいろなプログラムが披露され、梅林内の一角では“野点”の会も催されるようだ。そうしたお祭りの賑わいが好きな人は「大倉山観梅会」に併せて訪れると楽しめるだろう。
人混みが好きではないという人は時間を見つけて平日に訪れることをお勧めする。それでも観梅客は多いが、比較的静かに梅の花を楽しむことができるだろう。

来園には東急東横線を利用するのが便利だ。東急東横線大倉山駅から至近で、(坂道を上らなくてはならないが)駅から徒歩数分で着く。公園には駐車場はなく、車で来園した際には大倉山駅周辺の民間駐車場を利用しなくてはならないが、駐車場は少なく、規模の小さいものがほとんどだ。周辺は道も狭く、一方通行などもあるので、土地勘の無い人は車で来園するのは避けた方が賢明だ。
観梅のシーズンには露店が出ているようだが、園内にはレストランなどはない。お弁当持参でない人は、大倉山駅の周辺のレストランやファーストフード店を利用してもよいし、駅を降りて梅林に向かう途中にテイクアウトのものを調達しておくのも一案だ。
観梅のシーズンには露店が出ているようだが、園内にはレストランなどはない。お弁当持参でない人は、大倉山駅の周辺のレストランやファーストフード店を利用してもよいし、駅を降りて梅林に向かう途中にテイクアウトのものを調達しておくのも一案だ。


