相模原市緑区下九沢
−相模原北公園−
紫陽花の咲く相模原北公園
Visited in June 2019
相模原北公園のほぼ中央部に「アジサイ園」が設けられている。2000年(平成12年)に開園したものだが、今ではすっかり“紫陽花の名所”として広く知られるようになり、花期を迎える6月には大勢の観賞客を迎えて賑わう。小さな丘を中心に整備された「アジサイ園」の見せる風景は素晴らしく、さまざまな品種の紫陽花が圧巻の景観を見せる。紫陽花が見頃になる時期、園内の「菖蒲田」には花菖蒲が咲き、「花木園」ではまだバラを楽しむことができる。花好きにはお勧めの相模原北公園の6月である。
品種に応じてそれぞれ区画が設けられ、「アジサイの丘」の南西側の斜面から南側にかけてが西洋アジサイ類ゾーン、丘の東側から北西側の林にかけてが日本産アジサイ類ゾーンとなっている。「アジサイの丘」の北側の一角には北米産アジサイ類のエリアも設けられ、辺り一面を覆い尽くすように咲き誇るアナベルが楽しめる。
その他、園路脇にも随所に紫陽花が植えられており、園内を巡ればさまざまに紫陽花の咲く風景を見つけることができる。じっくりと時間をかけて園内散策を楽しむのがお勧めだ。
整備された公園内の施設であるため、寺社で楽しむ紫陽花のような風情には乏しいが、整然とした美しさと規模の大きさはそれを補って余りあるものだ。まさに“紫陽花の名所”、相模、多摩地域では屈指の見事さだと言っていい。紫陽花の好きな人、花の好きな人なら一度は訪ねてみるべきと言っても過言ではない。素晴らしい。
現代的なデザインで整備された公園内だから、これも風情という点では少し物足りないが、南側から見る景観などは「水辺の広場」の池を借景としてなかなか風趣に富んだ表情を見せてくれる。花菖蒲を目当てに訪れると少しもの足りなさもあるが、花菖蒲の花期は紫陽花の花期とほぼ重なるから、紫陽花観賞と共に楽しめばいい。「菖蒲田」横にはベンチも設置されているから、ベンチに腰を下ろし、のんびりと花菖蒲を眺めて時を過ごすのもお勧めだ。
初夏のバラは5月中旬から6月上旬に見頃を迎える。紫陽花が見頃になる6月中旬、さすがにバラは盛りを過ぎてはいるがまだまだ美しい花を見つけることができる。バラの咲く景観を楽しむなら「東フロント」前のガゼボ下の花壇がお勧めだろう。ガゼボを背景にして見るバラは西洋庭園風の興趣を漂わせていて美しい。花が少なくて物足りなさを感じたなら、次のシーズンに出直そう。
「郷土の森」はこの辺りの既存林を活かして整備したもので、相模原の原風景を残していると言っていい。公園の周辺には工業団地や住宅地が広がり、こうした自然は今では貴重なものになってしまった。のんびりと林の中を歩いて、古き佳き相模原の風景に思いを馳せるのも素敵なひとときである。
圧巻の景観を見せる紫陽花からバラや花菖蒲、緑の濃さを増してゆく園内の木々などを楽しみながら、のんびりと公園でのひとときを過ごすのが6月の相模原北公園のお勧めの楽しみ方だろう。花の好きな人はもちろん、誰でも日々の喧噪を忘れて楽しむことができるだろう。
相模原北公園はすっかり“紫陽花の名所”としてその名を知られるようになり、紫陽花の見頃の時期には平日でも多くの観賞客が訪れる。お昼前後には駐車場は満車状態になり、混雑する。時間に余裕を持って訪れた方がいい。
相模原北公園はすっかり“紫陽花の名所”としてその名を知られるようになり、紫陽花の見頃の時期には平日でも多くの観賞客が訪れる。お昼前後には駐車場は満車状態になり、混雑する。時間に余裕を持って訪れた方がいい。