横浜線沿線散歩公園探訪
多摩市豊ヶ丘
あじさい緑地
Visited in June 2022
あじさい緑地
多摩市豊ヶ丘一丁目に「あじさい緑地」という小公園が設けられている。その名の通り、紫陽花の植栽された緑地だ。周辺は静かな住宅街で、のんびりと紫陽花観賞のひとときを過ごすことができる。2004年(平成16年)3月に竣工し、供用開始となった公園だ。
あじさい緑地 「あじさい緑地」が設けられているのは多摩市豊ヶ丘一丁目の中央部辺り、併走する京王相模原線と小田急多摩線のすぐ南側で、豊ヶ丘北公園の西側になる。少し高台となった丘陵地の北斜面の一角を利用して設けられており、そのせいか体感的にはそれほど広さを感じないが、8000平方メートルほどの面積を有し、住宅街の中に設けられた公園としては充分に広い。

「あじさい緑地」はその名が示すように、各種の紫陽花を数多く植栽した緑地だ。一般的な公園のように広場や遊具が設けられているわけではなく、南側の道路からUの字を描くように園路が辿っているだけのシンプルなものだ。

あじさい緑地 緑地内には園路脇を中心にさまざまな品種の紫陽花が植えられている。一般的な西洋アジサイやガクアジサイの他、カシワバアジサイも植えられている。園路を辿りながらそれぞれの紫陽花を観賞していくのは素敵なひとときだ。

緑地は斜面の立地を活かして設けられており、南側が高く、北側が低い。場所によって紫陽花を見下ろしたり見上げたり、風景に変化があるのが楽しい。園内からは北側に視界が開け、ほどよく開放感があるのも嬉しい。園路の一角にはベンチを設けた部分もあるから、腰を下ろしてのんびりと紫陽花の咲く風景を眺めて時を過ごすのもお勧めだ。
あじさい緑地
「あじさい緑地」はそれほど規模の大きなものではなく、紫陽花の数も“紫陽花の名所”と呼ぶには少し物足りないかもしれない。しかし端正に整備された園内の風景は美しく、その中に咲く紫陽花も雅趣に富んでいる。すぐ北側を線路が通っているために電車の音が聞こえてはくるが、周辺は住宅街で喧噪感がなく、のんびりと紫陽花観賞ができるのがいい。紫陽花の好きな人、花の好きな人なら、紫陽花の季節に訪ねてみるべきところだと言っていい。

「あじさい緑地」は多摩センター駅から1kmほどの距離で、15分ほど歩けば着く。線路沿いに東に歩いていくのがわかりやすいだろう。来園者用の駐車場などは無いので、車で訪れる際には多摩センター駅周辺の駐車場に車を置いて、徒歩で向かおう。
あじさい緑地
あじさい緑地
あじさい緑地