川崎市麻生区上麻生
鶴亀松公園
Visited in May 2009
川崎市麻生区上麻生四丁目の町に「鶴亀松公園」という公園がある。何やらおめでたい印象の名だが、この地に昔、「鶴松」と「亀松」という二本の松があったことに由来する名という。周辺は高台に位置する住宅街で、その住宅街に暮らす人たちの憩いの場として、子どもたちの遊び場として親しまれている公園だ。
広場の隅には大型の複合遊具が設置されている。遊具は公園の規模と比べればかなり大きなものだ。遊具の近くにはトレイも設置され、子どもたちの遊び場として魅力的なものだろう。近くに幼稚園があることもあってか、遊具で遊んでいる子どもたちの姿は多い。
公園南東側は細長く東へ延びた形で、まっすぐに散策路が延び、奥まったところに四阿が置かれている。この部分は公園南側の道路が「吹込」交差点へと下りる坂道の上側に当たり、四阿の建つ付近からは「吹込」交差点周辺の景観を見下ろせるはずだが、木立に囲まれており、ここでも眺望を楽しむことができないのは少し残念な気もする。
鶴亀松公園の西側に広がる住宅街は「山口台」の名で呼ばれる美しい街並みで、麻生区が選定した「ふるさと麻生八景」のひとつにも選ばれている。この住宅街にあって、樹林を残して緑濃く、広場を備え、大型の遊具が設置された鶴亀松公園はとても魅力的な公園だろう。特筆するほど広い公園ではないが、子どもたちのための遊び場としても、大人たちの憩いの場としても、その役割を充分に担っているように思える。駐車場はなく、あくまで近隣に暮らす人たちのための公園だが、鶴亀松のあった頃の鎌倉街道の面影を探して訪ねてみるのも楽しい。