横浜市西区みなとみらい
ランドマークタワー
Visited in October 1998
今や横浜の観光スポットのひとつとなった「みなとみらい」。数々のイベントで賑わう秋の休日に、その「みなとみらい」のランドマークタワーを訪ねてみた。ランドマークタワーは三菱地所が開発した大規模施設で、ホテルやショッピングモール、オフィス、ホームなども含む複合施設だが、特に地上70階、高さ296メートルを誇るタワー棟は「みなとみらい」のシンボルになっていると言って良い。
ステージは横浜の街に多く点在するジャズ・クラブをはじめとして、ランドマークホール、開港記念会館、氷川丸、ドックヤード・ガーデン、赤れんが倉庫など、横浜港周辺を中心としたさまざまな場所に用意されている。ステージによって無料の場所もあるし、有料のものもある。ジャズ・クラブなどの有料のステージはフリーパスのチケットを購入することによってすべての会場を自由に出入りできるようだ。
参加するプロのミュージシャンも有名なメンバーが顔を揃え、今や日本最大規模に成長した「横濱JAZZプロムナード」の人気を物語っている。毎年このイベントを楽しみにしているジャズ・ファンは多く、その年のステージの予定が発表されると、どのステージを見に行くかが悩みの種となるようだ。
ランドマークタワー敷地内のドックヤードガーデンも、この日は「横濱JAZZプロムナード」の会場となっていた。ドックヤードガーデンは旧三菱重工業2号ドックをランドマークタワーの敷地内に復元し、現在このようなイベント会場などとして利用しているものだ。
横浜港発展の黎明期にあたる明治時代、英国人技師パーマーの「港の経営には港湾関連施設の整備が必要」との提言を受けて「横浜船渠株式会社」が設立され(後に三菱重工業に合併)、二つの石造りドックが建設されたが、そのうちのひとつ第2号ドックとして建設されたものが「ドックヤードガーデン」として復元されているこのドックだ。海軍技師恒川柳作の設計によるこの第2号ドックは1896年(明治29年)に竣工、横浜港の発展を支えてきたドックだった。日本古来の石組みとは異なった工法は日本近代土木技術の最も初期の建造物であり、現存する石造り商船用ドックとしては国内最古のものであるという。
1960年代も後半に差し掛かる頃には造船業界の変化に伴って使用されることも少なくなり、やがて1973年(昭和48年)、ドックとしての役目を終えた。1980年代にはいって保存活用の検討がなされ、やがてランドマークタワー敷地内に復元保存が決定、1993年(平成5年)、ランドマークタワーの開業にともなって現在の「ドックヤードガーデン」として再生している。1995年(平成9年)12月には国の重要文化財に指定されている。
長さ100メートル、幅30メートルのドックヤードガーデンは現在はイベント会場などに利用されているほか、中央の空間を取り囲むように地下1階部分と地下2階部分に飲食店が並んでおり、訪れる人々の憩いの場となっている。特にクリスマスシーズンのイルミネーションの美しさは有名になりつつあるようだ。
横浜港発展の黎明期にあたる明治時代、英国人技師パーマーの「港の経営には港湾関連施設の整備が必要」との提言を受けて「横浜船渠株式会社」が設立され(後に三菱重工業に合併)、二つの石造りドックが建設されたが、そのうちのひとつ第2号ドックとして建設されたものが「ドックヤードガーデン」として復元されているこのドックだ。海軍技師恒川柳作の設計によるこの第2号ドックは1896年(明治29年)に竣工、横浜港の発展を支えてきたドックだった。日本古来の石組みとは異なった工法は日本近代土木技術の最も初期の建造物であり、現存する石造り商船用ドックとしては国内最古のものであるという。
1960年代も後半に差し掛かる頃には造船業界の変化に伴って使用されることも少なくなり、やがて1973年(昭和48年)、ドックとしての役目を終えた。1980年代にはいって保存活用の検討がなされ、やがてランドマークタワー敷地内に復元保存が決定、1993年(平成5年)、ランドマークタワーの開業にともなって現在の「ドックヤードガーデン」として再生している。1995年(平成9年)12月には国の重要文化財に指定されている。
長さ100メートル、幅30メートルのドックヤードガーデンは現在はイベント会場などに利用されているほか、中央の空間を取り囲むように地下1階部分と地下2階部分に飲食店が並んでおり、訪れる人々の憩いの場となっている。特にクリスマスシーズンのイルミネーションの美しさは有名になりつつあるようだ。
地上のエントランスとスカイガーデンを結ぶのは世界最速としてギネスにも登録されたという、最大分速750メートルの直行エレベーターだ。エレベーター内には速度メーターが設置されており、分速750メートルに達する様子を見ながらその加速を体感することができる。
スカイガーデンにはちょっとした喫茶コーナーも用意されているので、素晴らしい景観を楽しみつつお茶でも飲みながらのんびりするのもよいだろう。眺めが良いだけ、と言ってしまえばそれまでだが、やはり一度は登ってみるべきかもしれない。
ランドマークタワーの横には「日本丸メモリアルパーク」があり、共通の入場券で日本丸の船内と「マリタイムミュージアム」の双方を見学できる。ランドマークタワーと日本丸メモリアルパークだけでも充分に一日楽しめるだろう。