横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市台町
−富士森公園−
新緑の富士森公園
April 2002
新緑の富士森公園
桜が散り、花見の喧噪が過ぎると、富士森公園は葉桜の中に静けさを取り戻す。露店が並んで花見客で賑わった競技場横の舗道もひっそりとして、ときおり地元の人が通り抜けてゆくだけだ。木々に包まれた公園内は新緑が美しい。秋には紅葉の美しい公園だが、それだけに新緑は瑞々しく、ケヤキや桜、モミジなどの若葉の緑が鮮やかだ。「平和の像」の前の辺りは木漏れ日の中に咲き始めたツツジの色彩がアクセントになって散策の目を楽しませてくれる。

野球場と体育館に挟まれた西南側の、慰霊塔の建つ一角も、花々が美しい。この一角は洋風庭園風に設えられており、散策の途中なのか、のんびりとくつろぐ人の姿も少なくない。特に野球場側のパーゴラはこの季節は藤で彩られ、その横にはハナミズキが白い花を咲かせている。中央部の植え込みはツツジで、そろそろ咲き始めているようだった。
藤棚

慰霊塔前から西へ出ると、御所水通りと松姫通りとの交差点が近い。ここから御所水通りに沿って東へ、道路の歩道とはまた別に、公園の外周部に舗道が設けられている。この舗道は小規模ながら秋にはモミジの紅葉、早春には梅などが楽しめるのだが、この季節は木漏れ日の中、新緑に包まれるような感じがいい。舗道が途絶えると体育館の前へと出る。体育館の入口脇はツツジの植え込みが美しく、赤白の花が行き交う人の視線を集めている。
新緑の舗道体育館前のツツジ

富士森公園は桜の名所として知られる以外は、特に花の名所として有名ではないが、四月から五月にかけて、随所に見られるツツジやハナミズキ、慰霊塔前の藤棚など、なかなか美しい姿が楽しめる。何より瑞々しい新緑が、この季節のいちばんの散策の楽しみだと言えるだろう。公園から出て北へ上野町方面へと足を延ばすと、時期がうまく合えば並木の八重桜も楽しめる。この時期に散策に訪れる際には覚えておくとよいだろう。
富士森公園の藤

富士森公園のツツジ