横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市南区下溝〜麻溝台
−相模原公園−
冬の相模原公園
Visited in January 2023
冬の相模原公園
冬は木々の葉も落ちて、花も少なく、公園も寒々しい景色になりがちだが、1月も終わり頃になれば晩冬を彩る花々が咲き始め、この季節ならではの興趣を楽しむことができる。様々な草木が植えられた相模原公園はそうした冬の風情を楽しむにもよいところだ。
冬の相模原公園 相模原公園を訪れたら、やはり美しく整備されたフランス式庭園を見ておきたい。シンメトリックにデザインされたフランス式の庭園はそれだけでも見事な庭園美を見せているが、両脇に並ぶメタセコイアの並木がさらにそれを引き立てる。メタセコイアは落葉樹で、特に春の新緑や秋の紅葉が美しいが、すっかり葉を落とした冬の姿もなかなか良い興趣を漂わせている。

庭園の中央部には噴水も設けられているが、この季節には稼働していない。澄み渡った冬空の下、閑寂な美しさを感じさせる庭園である。
冬の相模原公園 1月下旬になれば、そろそろロウバイの花が咲き始める。相模原公園でも数は少ないながらもロウバイの花を楽しむことができる。ロウバイはクスノキゲート側、「緑の街」の西側の一角と、水無月橋から水無月園に降りてゆく園路脇に植えられている。

ロウバイは「蝋梅」と書く。「梅」の文字が入っているが梅の仲間ではない。相模原公園に植えられているロウバイは「ソシンロウバイ(素心蝋梅)」という品種のロウバイだ。それほど派手な花では無いが、まとまって咲く姿はやはり美しい。芳醇な香りも魅力だ。晩冬から早春を彩る花として代表的なもののひとつだ。
冬の相模原公園 冬を彩る花と言えば、やはり水仙を忘れてはいけない。相模原公園の「せせらぎの園」地区では池や道保川の岸辺に数多くの水仙が咲いており、水辺の風景と水仙との取り合わせが風趣豊かな景観を見せてくれる。いろいろと構図を工夫して写真を撮るのも楽しいひとときだ。

園内はもちろん冬枯れの風景だが、池には鴨の姿もあり、のんびりと季節の風情を楽しむことができる。水仙の花は園内のあちこちに咲いているから、水仙を探しながらのんびりと散策を楽しむのがお勧めだ。
冬の相模原公園 園内のところどころでは早咲きの梅も見つけることができる。「芝生広場」周辺や「せせらぎの園」地区に梅が植えられており、そろそろ咲き始めているものもある。さすがに1月下旬では咲いている梅は少ないが、咲き始めた梅を見ると春が遠くないことを実感する。

また「芝生広場」南側の一角には寒桜が植えられており、咲いている花を見つけることもできる。冬の寒さの中、ぽつりぽつりと咲き始めた寒桜の姿もなかなかよいものだ。その近くには木瓜が植えられたエリアもあり、木瓜の花も咲き始めている。
冬の相模原公園 「緑の街」横の花壇や温室周辺に置かれたプランターではチューリップの花が咲いていた。チューリップと言えば代表的な春の花のひとつで、4月頃に花を咲かせるのが一般的だが、特殊な栽培方法によって冬から早春にかけての時期に花を咲かせることができるという。“アイスチューリップ”と呼ばれ、近年あちこちで見られるようになった。

まだまだ風の冷たい季節で、その中に咲くチューリップはちょっと不思議な印象だが、赤や黄色の鮮やかなチューリップが一足早い春を告げているようでもある。
冬の相模原公園
寒い季節は散策に出かける機会が少なくなりがちだが、この季節ならではの花々や風景を求めて相模原公園を訪ねてみるのもお勧めだ。蝋梅や水仙といった冬を彩る花から早咲きの梅や寒桜、木瓜、椿、山茶花、アイスチューリップなど、さまざまな花を楽しむことができて楽しい。風は冷たいが、高く澄んだ冬空の下の散策は気分の良いものだ。
冬の相模原公園
冬の相模原公園
冬の相模原公園
冬の相模原公園
冬の相模原公園