横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市下溝〜麻溝台
−相模原公園−
六月の水無月園
June 1999
水無月園の花菖蒲
相模原公園の西側部分、駐車場から道路を挟んでさらに外側に「水無月園」という名の菖蒲田が円弧状に取り巻くように広がっている。駐車場から「クスノキゲート」を経て公園内に入ると、右手へ水無月園への通路が延びている。水無月園へは水無月橋という名の歩道橋を渡って入るのだが、歩道橋の上に立つとすでに眼下に水無月園の美しい花菖蒲が見える。

水無月園の花菖蒲

水無月園の花菖蒲
水無月園は2327平方メートルの面積があり、その中に100種を超える約30000株ほどの花菖蒲が植えられている。その咲き揃う様は壮観で見事なものだ。水無月橋を渡ると、花菖蒲の美しい景観を見下ろしながら緩やかなスロープを下って水無月園へと降りて行く。水無月園は整然とした人工的な雰囲気の庭園で、里山に囲まれた谷戸の菖蒲田のような風情とは無縁だが、明るく開放的な雰囲気の中、品種を揃えて巧みに配置された様子は上から見下ろすと幾何学的な美しさも感じられる。西側の奥には木立に囲まれた一角もあるが、やはり水無月園のメインは東側の部分だろう。

菖蒲田の周囲を遊歩道が巡り、中ほどを横切る木道も設置されている。四阿やベンチなどもあって、のんびりとくつろぎながら花菖蒲を観賞している人の姿も多い。六月の中旬には「しょうぶまつり」も開催されているので、相模原市の広報やポスターなどで確認するとよいだろう。

花菖蒲の名所としていかにも「造られた」観のある菖蒲田ではあるが、30000株の花菖蒲の織りなす景観はやはり圧倒的な美しさがあって見逃せない。晴天の日の明るい雰囲気も悪くないが、雨に濡れた花菖蒲はまたいっそう風情のあるものだ。六月の花を訪ねての散策を、相模原麻溝公園の紫陽花とともに楽しみたい。
水無月園の花菖蒲