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横浜市青葉区寺家町
晩秋の寺家ふるさと村
December 2007
晩秋の寺家ふるさと村
快晴の十二月上旬、もう「初冬」と呼ぶべき時期だが、紅葉の景観を求めて寺家ふるさと村を訪ねた。寺家ふるさと村は素朴な里山の風景が残るところだ。そのような里山が見せてくれる晩秋の景色を味わうことにしよう。
里山の雑木林を構成する樹木として一般的なクヌギやコナラといった落葉樹の紅葉は比較的遅い。クヌギやコナラの葉が紅葉に染まるのはそろそろ冬の到来を感じる頃だ。寺家ふるさと村を訪ねた十二月初旬、寺家の山々はすっかり晩秋の色に染まっていた。

晩秋の寺家ふるさと村
クヌギやコナラの紅葉はカエデのような鮮やか赤ではなく、少しくすんだ濃い黄色や濃いオレンジ色、あるいは明るい茶褐色といった色合いで、「紅葉」としてはそれほど美しいものではない。しかしそれがかえって素朴や里山の風情に似合っているし、そしてまた陽光を照り返して輝く時には驚くほど美しい色合いを見せてくれることもある。高く蒼く澄み渡った秋空の色とのコントラストも美しいものだ。そうした景観と出会いながらの散策が楽しい。

晩秋の寺家ふるさと村
「熊の池」近くから「むじな池」近くまで「ふるさとの森」を横断する道があるが、この道脇、「熊の池」寄りのところに小規模ながらカエデの林がある。寺家ふるさと村では数少ないカエデを見ることができるのだが、日当たりのせいか、あまり美しい赤に染まっていなかったのが残念なところだ。カエデの紅葉は「四季の家」の玄関脇などに植栽され、鮮やかな姿を見ることができるのだが、寺家ふるさと村での紅葉の主役はカエデではないと言っていい。寺家ふるさと村の紅葉の主役は、里山の木々、「雑木林」と呼ぶ木々たちだ。彼らが見せてくれる里山の秋の表情を堪能しつつ、のんびりと歩こう。
この季節の寺家ふるさと村は、一般的な認識での「紅葉」を期待して訪れてはいけない。里山と谷戸田の見せてくれる晩秋の表情にこそ、その魅力はある。素朴でどこか懐かしく、郷愁を誘われるような風情が素敵だ。
晩秋の寺家ふるさと村

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