横浜線沿線散歩街角散歩
横浜市中区黄金町〜桜木町
大岡川の桜並木
April 2011
大岡川の桜並木
横浜市中区の北部を流れる大岡川は河岸に桜の並木が続く。春の花期には見事な景観となり、桜の名所として知られている。桜が満開の四月上旬、大岡川の桜並木を歩いた。
大岡川の桜並木
東神奈川で横浜線から京急線に乗り換え、黄金町で降りた。黄金町の辺りから大岡川を下流側へと辿って河岸の桜並木を楽しもうという計画だ。黄金町の駅を降りて南側へ出るとすぐに大岡川の河岸だ。

栄橋という橋が架かっている。この辺りは中区と南区の区境に当たるところで、大雑把に言えば、西側は南区、東側は中区になる。栄橋に立つと、上流側にも下流側にも河岸の桜並木が続いている。大岡川河岸の桜並木は黄金町から上流側、すなわち南区側にも続いているのだが、そちらを楽しむのはまた次の機会にして、今回は黄金町から下流側、中区の範囲を歩いてみたい。

大岡川の桜並木
栄橋を渡って大岡川の右岸、すなわち南側の河岸を辿ってゆこう。数十メートル行くと太田橋、地図で確認するとちょうど太田橋が区境になっているようだ。太田橋を過ぎてさらに右岸を下流側へと歩く。河岸には歩道があるが、歩道脇が契約駐輪場になっているようで、自転車がたくさん停められている。その自転車を覆うように桜が咲き誇っている。

200メートルほど歩くと末吉橋、末吉橋を過ぎると対岸、すなわち左岸側の桜並木は小さな木になっている。左岸側の並木は最近になって植栽されたものなのだろう。この若い桜並木もやがて大きく育って河岸を彩ってくれるに違いない。

大岡川の桜並木
さらに進んで黄金橋、黄金橋を過ぎると河岸の歩道脇には露店が並び、お花見気分を盛り上げてくれる。花見散歩らしい人たちの姿も少なくない。その露店と行き交う人々を覆うように桜が咲いている。

200メートルほど進むと旭橋、歩道に露店が並ぶのも旭橋までだ。露店の出店できる範囲が決められているのだろう。旭橋を過ぎると左岸側(北側)の桜並木も木が大きくなる。両岸に大きな桜が枝を張り、橋の中ほどから眺めると見事な景観を見せる。

大岡川の桜並木
黄金橋から旭橋辺りまで、大岡川は北北東の方角へ向かって流れているのだが、その方向の延長上にはちょうどランドマークタワーが建っている。だから河岸や橋の上から下流側を眺めたとき、桜並木の向こうにランドマークタワーの姿が見えるところがある。川の流れの向こうに見えたり、河岸の町並みの向こうに見えたり、場所によって見え方が変わり、当然のことだが下流側に行くに従ってその姿が大きくなる。大岡川の桜並木と横浜を代表する建築物のひとつとの組み合わせはなかなかフォトジェニックだ。旭橋を過ぎると桜木町駅が近くなることもあって河岸の高い建物に隠れてランドマークタワーの姿は見えなくなってしまう。

大岡川の桜並木
旭橋を過ぎてさらに200メートルほど行くと長者橋、すぐ西側に京急線の日ノ出町駅がある。ここまで大岡川に沿っていた京急線だが、日ノ出町駅を過ぎると河岸を離れる。線路は緩やかに西寄りに曲がり、野毛山の地下を抜けて戸部駅へ向かってゆく。

長者橋から下流側へ、大岡川は僅かな蛇行を描いて流れてゆく。長者橋を過ぎると河岸の桜並木は右岸側だけになるが、大きな桜が川に張り出すように枝を広げて咲き誇る様子が美しい。宮川橋を過ぎると都橋、都橋を渡った大岡川の左岸側は野毛の街だ。都橋を過ぎると次は桜川橋、風雅な名の橋が大岡川を跨いで「新横浜通り」を通している。桜川橋のすぐ横で根岸線が川を跨ぎ、その横で国道16号線が大江橋で川を渡っている。大江橋を渡って北へ行けばすぐに桜木町駅だ。

大岡川の桜並木
大江川の袂に、“お花見クルージング”の船の発着所があった。大岡川の河岸を歩いていると、ときおり川面を“お花見クルージング”の船が通ってゆくのを目にした。桜の時期にはさまざまな業者が“お花見クルージング”を営業しているようだが、その一部はここから発着するようだ。河岸を歩いて楽しむ桜並木ももちろん美しいものだが、川を行く船上から眺める河岸の桜並木というのはきっと格別の美しさがあるに違いない。機会があれば“お花見クルージング”を楽しんでみたいものだ。

大岡川の桜並木
大江橋の数十メートル下流側に人道橋が架かっている。さらにその数十メートル下流側には弁天橋、国道133号線が大岡川を跨ぐ。弁天橋から東へ進めば本町五丁目のY字形交差点、本町通りが東へ向かって延びる。交差点のすぐ南側には神奈川県立歴史博物館が建っている。散策の足を延ばしてみるのも悪くないが、今回の“大岡川河岸のお花見散歩”はこの辺りで終わることにしよう。弁天橋を西へ渡れば桜木町駅前だ。桜木町駅へ向かい、帰路を辿ることにしよう。
今回の散策は大岡川河岸の桜並木だけに的を絞って歩いた。周辺にはさまざまに観光名所などが点在するが、それはまた別の季節、次の機会に楽しむことにしよう。大岡川河岸の桜は状態の良くない木も少なくないらしいが、それでも充分に美しい景観を見せてくれていた。“桜の名所”という形容に恥じない見事さだ。次の機会には黄金町付近から上流側へと歩いて楽しんでみたい。また四月初めの週末には「大岡川桜まつり」も開催されるらしい。「桜まつり」に併せて訪れるのも一興だろう。
大岡川の桜並木

大岡川の桜並木

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