神奈川県大磯町の海岸近くに位置して、大磯城山(おおいそじょうやま)公園という県立公園がある。公園の中心部は小高い丘になっており、かつて室町時代、この丘に小磯城という城が築かれていたそうで、そのことから城山と呼ばれるようになったものという。それよりさらに古い時代にも人々の営みがあった場所であるらしく、公園内の土地からは縄文土器が発掘されており、園内には横穴墓も残されている。明治期には三井財閥の別荘が築かれ、丘は庭園として整備されたという。戦後の財閥解体の後は三井家の手を離れ、長く放置されていたらしい。その跡地を公園として整備したものが大磯城山公園というわけだ。公園が開園したのは1990年(平成2年)のことだそうだ。