新林公園は16haほどの面積を有し、なかなか広い公園だが、その内の75%ほどは山林が占めているため、広さを実感しにくいかもしれない。公園は北西側の角、新林小学校に隣接して入口が設けられており、そこから南東側へ向けて谷戸が丘陵地の奥へと入り込んでいる。
エントランス部分には駐車場と広場が設けられ、その横にはケヤキ並木のプロムナードも造られている。その奥には藤棚があり、その向こうに公園の門を思わせるように旧家の長屋門が移築されている。長屋門の奥には梅林が広がり、その横手には移築された古民家が建っている。梅林の南側には一段上がって斜面に囲まれた「冒険広場」がある。「冒険広場」はさまざまな遊具を配した子どもたちの遊び場だ。
梅林から南東側に向かって湿地が谷戸の奥へと延び、湿地を渡る木道が設けられている。谷戸の最も奥まった部分には川名大池という名の池がある。池の周辺はバードサンクチュアリとして立入禁止区域になっているが、野鳥観察施設が設置されている。公園中心部はそれらの施設から構成されており、その周辺を木々の茂る山林が取り囲んでいる。
その山林の尾根を辿って散策路が巡っており、古民家裏側や「冒険広場」奥から登ることができる。尾根の散策路は全長1.5kmほどだが、細い山道なので一周するには一時間ほどを要する。尾根道を辿って公園の南東端に当たる高所には「みはらし台」が設けられており、そこからは江ノ島や富士山の姿も望める。「冒険広場」西側の尾根にも展望台があり、ここからも相模湾を一望する。