安曇野は「湧水の郷」である。北アルプスの雪解け水は伏流水となって湧き出し、その豊富な湧水が安曇野に恵みをもたらす。安曇野の湧水は日に70万トンの湧出量があり、水温は年平均13度ほど、真夏でも15度を超えることはないそうだ。大正期以降、その冷たく清らかで豊富な湧水を利用してわさびの栽培が盛んになり、現在ではわさび田の総面積は70haほどにも及ぶという。長野県はわさび生産量日本一(「政府統計 平成24年特用林産基礎資料 [品目別資料]わさびの生産量・面積」に拠る)を誇るが、その90%以上が安曇野産だそうだ。わさびの栽培の他、水道水やニジマスの養殖にも湧水は用いられ、さらには精密機械工業の分野にも用途が広がる。まさに「湧水の郷」である。
この安曇野の湧水は「安曇野わさび田湧水群」として1985年(昭和60年)に環境省が選定した「名水百選」に名を連ねた、文字通りの「名水」だ。「湧水群」とされていることからもわかるように、安曇野の湧水は特定の一ヶ所から湧き出ているものではなく、複数の場所に湧出し、それぞれにわさびを育て、人々の喉を潤している。観光地としても有名な「大王わさび農場」の湧水も「安曇野わさび田湧水群」を構成する湧水のひとつだ。
その「安曇野わさび田湧水群」の象徴的存在が、大糸線柏矢駅の東方1kmほどのところ(安曇野市豊科南穂高の北西部)に位置する「憩いの池」である。「憩いの池」は昭和58年(1983年)度に整備が完了したものだそうだ。湧水を集めた池を中心に、岸辺に散策路を巡らせ、四阿なども配して公園としての佇まいが与えられており、「安曇野わさび田湧水群公園」の名で紹介されることもあるようだ。
この安曇野の湧水は「安曇野わさび田湧水群」として1985年(昭和60年)に環境省が選定した「名水百選」に名を連ねた、文字通りの「名水」だ。「湧水群」とされていることからもわかるように、安曇野の湧水は特定の一ヶ所から湧き出ているものではなく、複数の場所に湧出し、それぞれにわさびを育て、人々の喉を潤している。観光地としても有名な「大王わさび農場」の湧水も「安曇野わさび田湧水群」を構成する湧水のひとつだ。
その「安曇野わさび田湧水群」の象徴的存在が、大糸線柏矢駅の東方1kmほどのところ(安曇野市豊科南穂高の北西部)に位置する「憩いの池」である。「憩いの池」は昭和58年(1983年)度に整備が完了したものだそうだ。湧水を集めた池を中心に、岸辺に散策路を巡らせ、四阿なども配して公園としての佇まいが与えられており、「安曇野わさび田湧水群公園」の名で紹介されることもあるようだ。