「あしかがフラワーパーク」は「フラワーパーク」という名が示すように、そしてまた「花の芸術村」と謳われているように、四季折々にさまざまな花々を楽しめる施設で、「花」に特化した植物園、あるいは「花のテーマパーク」といったところだ。特に四月下旬から五月上旬にかけての藤の花が見事で、樹齢百四十年、枝の広がりが五百畳敷超という大藤がひときわ目を引く。藤の開花期はいわゆる「ゴールデンウイーク」の連休に当たり、この時期、一日に数万人を超える規模の来園者を迎えるという。民間の運営だが足利市の観光名所のひとつとしての役割を担い、関東でも屈指の花の名所として知られている。8ヘクタールを超える敷地面積の園内は中央部には池も設けられ、南側には木々の茂った丘を背負っている。その中を縫うように散策路が辿り、花々に包まれるようにして園内の散策を楽しむことができる。