東京都文京区小石川四丁目の北西側、小石川五丁目との境に沿って播磨坂(はりまざか)という通りがある。北東側の端は都道436号との「植物園前」交差点(すぐ北側に東京大学大学院理学系研究科附属植物園があるため、交差点に「植物園前」という名がある)、南西側の端は国道254号(春日通り)との「小石川五丁目」交差点、両者を繋いで500メートルほどの長さの通りだ。その名に「坂」の文字があるように、地形的には「植物園前」側が低く、「小石川五丁目」側が高く、緩やかな坂道を成している。広い通りの真ん中には中央分離帯を兼ねた遊歩道が整備されており、遊歩道の中には小川も設けられている。この通りの両脇の歩道と中央の遊歩道とに、三列に桜並木が続く。春には見事な桜景色となり、都内の花見の名所のひとつに名を連ねている。