「あじさい園」と「野草園」、「水生植物園」を除けば、公園の大部分は木々の茂った丘で占められており、その丘の周囲を巡るように散策路が辿り、ところどころに広場が設けられている。
公園内の“丘”は古墳であるらしい。「亀甲山古墳」や「多摩川台古墳群」、そして「宝莱山古墳」と、公園内にはさまざまな古墳が残されている。これらの古墳を保存しておくことも公園の造られた目的のひとつなのかもしれない。「亀甲山古墳」は「きっこうさん」ではなく「かめのこやま」と読む。大田区から世田谷区にかけての古墳群のうちで最大の前方後円墳だそうだ。五世紀前半の築造らしいが、詳細は不明らしい。「多摩川台古墳群」は八基からなる古墳群で、六世紀前半から七世紀中頃にかけて築造されたものらしい。「宝莱山古墳」は「亀甲山古墳」に次ぐ規模の前方後円墳で、四世紀に築造、この地域で最古のものだそうだ。それぞれの古墳には解説板が設置されている。興味のある人は目を通しておくといい。