檜原村の中心部から北浅川に沿った都道205号を北へ向かい、やがて「神戸岩」を指し示す案内標識が現れたら案内に従って右手へ逸れ、神戸川を遡るように川沿いの道を辿る。進むにつれて周囲の山々はますます間近に迫り、やがて山肌が行く手を阻むように立ちはだかり、その麓を穿ってトンネルが抜けている。その手前、神戸川を渡る橋の袂から神戸川上流部の上方を見上げると、対になった断崖が聳えている。神戸川はその対になった断崖の間を流れ、峡谷を成している。「神戸岩」である。「神戸」は「かのと」と読む。
神戸岩横のトンネルは「神戸隧道」、神戸岩東側の断崖を貫いて峡谷の下流側と上流側とを繋いでいる。その手前で神戸川を跨ぐ橋は「戸岩橋」、トンネルも橋も共に1957年(昭和32年)11月の竣工という。両者とも車一台分ほどの幅しかなく、照明のないトンネルは中央部では外の光が届かない。竣工から既に50年余を経て、トンネルも橋もすでに自然の一部のように風景に馴染んでいる。
神戸岩横のトンネルは「神戸隧道」、神戸岩東側の断崖を貫いて峡谷の下流側と上流側とを繋いでいる。その手前で神戸川を跨ぐ橋は「戸岩橋」、トンネルも橋も共に1957年(昭和32年)11月の竣工という。両者とも車一台分ほどの幅しかなく、照明のないトンネルは中央部では外の光が届かない。竣工から既に50年余を経て、トンネルも橋もすでに自然の一部のように風景に馴染んでいる。