目井津の町、
目井津港入口に設けられた「目井津海岸通」バス停である。上の写真は道路の東側の標識、下の写真は西側の標識を、いずれも南側から撮影したものだ。西側の標識は割れてしまっているのが写真からもわかる。国道220号は目井津港入口の丁字路交差点を東へ曲がって南郷駅方面へと向かうのだが、バス停はその交差点近くに設けられている。「目井津海岸通」とは海岸部を辿る道路に設けられた愛称なのか、実はこのバス停標識以外では目にすることがない。
(撮影:2001年夏)
南郷駅前に設けられた「南郷」バス停である。標識上部の赤い色がずいぶんと褪せてしまっている。南郷駅前はかつて「南那珂郡南郷町(2009年3月に日南市と合併、現在は「日南市南郷町」)」の役場があり、行政の中心だった。だからバス停の名も「南郷」なのだろう。
(撮影:2004年夏)
南郷町の外之浦(とのうら)港、国道448号が川を渡る橋の近くに設けられた「外ノ浦」バス停である。写真は、歩道に立って、東側から西側へ向けて、すなわち海側を背景に撮影したものだ。背景には外之浦港が見えている。
(撮影:2006年夏)
串間市市木地区、かつての市木村の中心地だった辺りに設けられた「古都(こと)」バス停である。バス停の近くには三叉路があり、海岸部へ辿る道と、南郷町へと至る道、そして串間市北方地区へと至る道とが交わっている。その三叉路側から海側へとカメラを向けて撮影したものだ。
(撮影:2006年夏)
古都バス停のある辺りから海岸部へと向かうと分かれ道がある。北側へと向かうと「藤」と呼ばれる集落があり、南側へと向かうと「石波」と呼ばれる集落がある。だから「藤岐れ道」という名なのだろう。「岐れ」と書いて「わかれ」と読むが、こうした分かれ道のあるところを「○○岐れ」と呼ぶ地名が串間市には少なくない。写真は、道路の山側に一本だけ立つ標識を西側から大きく、東側から背景を入れて、それぞれ撮影したものだ。
(撮影:2006年夏)
串間市市木地区、芋を海水で洗って食べることで有名な野生猿のいる幸島(こうじま)への入口に設けられた「幸島入口」バス停である。「入口」とは言っても、幸島はもちろん“島”だから、ここから海岸へと出て渡し船に乗らなくては幸島へ行くことはできない。幸島付近から北へ向けて延びる海岸線は
美しい砂浜で、「日本の渚百選」にも選ばれている。写真は国道の南側(山側)に立つバス停標識を東側から撮影したものだ。上の写真はアップで撮影してみた。標識が割れてしまっているのがわかる。下の写真は同じ標識を同じ向きから国道と道路案内標識を背景に入れて撮影した。
(撮影:2006年夏)
夫婦浦(めおとうら)の集落に設けられた「夫婦浦」バス停である。夫婦浦の集落は日南市南郷町と串間市との市境に位置する集落で、陸続きとなった島の南北にそれぞれ小さな入り江を抱えることからその名がある。写真は道路の西側(山側)に立つ標識を南から北へ向けて撮影したものだ。
(撮影:2004年夏)
日南市街から南郷方面へと向かうバス路線がある。油津駅前バスセンターから国道220号を南下、大堂津から目井津、南郷駅前へと辿り、南郷駅前から国道448号へ逸れて外ノ浦、贄波を経由した後、国道から逸れて山間を抜けて串間市の市木地区へ入り、幸島入口へ至る路線で、「市木線」の名で呼ばれる。また贄波を過ぎたところでそのまま国道448号を辿って海岸を南下、夫婦浦へ至る路線もあり、こちらは「夫婦浦線」と呼ばれる。昔は夫婦浦からさらにその先の「舳」、「藤公民館」まで行っていた路線だが、今は「夫婦浦」が終点のようだ。”手書き”バス停標識を写真に残しておきたいと思い立ったとき、すでにこの区間のバス停標識はすべて新しいものに取り替えられた後だった。本頁に掲載した写真は以前に何気なく撮影しておいたもので、ほんの数ヶ所のものしかない。