多摩市中沢
中沢池公園
Visited in June 2023

多摩センター駅から西へ20分ほど歩くと、谷戸の奥まったあたりに中沢池公園がある。その名からもわかるが、中沢池という池とその周辺を公園として整備したもので、緑に包まれてひっそりとした印象の公園だ。園内には花菖蒲田も設けられており、6月には花菖蒲を楽しむことができる。春の桜や夏の百日紅、秋の紅葉など、四季折々に素敵な風景を見せてくれる公園だ。

この辺りは地理的には多摩ニュータウンの真っ直中なのだが、ゴルフコースとこの公園を含む一帯が多摩ニュータウンの整備区域から除外されているようで、そのために公園の周囲にも昔ながらの自然が残る結果となったように思える。

1978年(昭和53年)に多摩市有地となり、1990年(平成2年)から二ヶ年の整備の後に公園として開園した。中沢池は現在では釣り場となっており、池のほとりにはいつでも釣り糸を垂れる人たちの姿がある。

連作障害によるものか、残念ながら近年では花の数が減ってきているようだが、それでも美しい花菖蒲を楽しむことができる。のんびりと散策しながら花菖蒲の風情を楽しみたい。

せせらぎは岸辺に自然石を配して自然の渓流を模した造りだ。木道には樹林が間近に迫り、野趣を感じながらの散策が楽しい。しっとりと落ち着いた佇まいのエリアで、水車小屋脇のベンチに腰を下ろしてのんびりと時を過ごすのも悪くない。

公園の東側部分には狭いながらも芝生の広場があり、ベンチや水辺の四阿なども設置されているので、木陰にシートを敷いて過ごすのに好適だ。

中沢池公園には子どもたちのための遊具などは設置されていない。その意味では家族連れで休日を過ごす目的には少し物足りないかもしれない。緑に包まれて散策を楽しむのに好適な、穏やかな静かさが魅力の公園と言っていい。花菖蒲の見頃の時期だけでなく、春の桜の頃や初夏の新緑、秋の紅葉の時期などもいい。四季折々に訪ねてみたい公園だ。
多摩センター駅から公園まで往復を歩くと少々退屈かもしれないが、その道程の途中から南へと道を逸れ、ゴルフコースの南側の外郭に沿った「からきだの道」を歩いて、唐木田の街へ、さらに八王子市別所の街まで足を伸ばすと楽しい散策のひとときを過ごすことができるだろう。公園脇の道路沿いに十台分ほどの駐車場が用意されている。トイレも設置されているので、お弁当などを持って訪れるのもよいだろう。
多摩センター駅から公園まで往復を歩くと少々退屈かもしれないが、その道程の途中から南へと道を逸れ、ゴルフコースの南側の外郭に沿った「からきだの道」を歩いて、唐木田の街へ、さらに八王子市別所の街まで足を伸ばすと楽しい散策のひとときを過ごすことができるだろう。公園脇の道路沿いに十台分ほどの駐車場が用意されている。トイレも設置されているので、お弁当などを持って訪れるのもよいだろう。



