相模原市当麻
当麻山公園
Visited in June 2023

相模原市当麻の無量光寺の東側に当麻山公園という公園がある。面積1haほど、谷戸地となった地形に南北に細長く横たっている。

南側の入口、向かって右手に湿地がある。この湿地では昔(少なくとも2000年頃まで)、花菖蒲が育成されていて、相模原市の花の名所のひとつとして名を連ねていた。花菖蒲の育成がいつ頃まで行われていたのか不明だが、今は菖蒲田の跡地が湿性の植物が茂る湿地として残っている。ビオトープとして活用する試みも行われているようだ。

公園の北側部分は遊具などの置かれた児童公園的な一角になっており、丸太を使って造られた遊具や金属製の“迷路”のような遊具が置かれている。
公園の西側は鬱蒼と木々の茂る斜面(“崖”と言った方が相応しいか)が間近に迫っている。斜面上の丘には一遍上人の縁の寺として知られる無量光寺が建っている。無量光寺は山号を当麻山といい、それが公園の名の由来なのだろう。

公園自体は特筆するほど規模の大きなものではなく、これといった特徴があるわけでもなく、地理的な理由もあってか、それほど訪れる人はいないようだ。園内には約1000株の紫陽花が植栽されているとのことで、紫陽花が咲き揃う頃に訪ねてみるのがお勧めかもしれない。またその季節、南側に広がる相模川流域の水田地帯が田植えの終わった美しい景観を見せてくれる。これも一緒に楽しみたい。JR相模線原当麻駅から1km足らず、15分ほど歩けば着く。


