横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市南大沢
南大沢緑地
June 2005
南大沢緑地
南大沢五丁目の街のほぼ中央を緑濃い舗道が延びている。この舗道を南へ辿ると舗道の西側に緑地や公園の並ぶ一角がある。舗道脇には水路が流れ、その水路によって繋がれているように南大沢緑地や南大沢うずまき公園南大沢みどりやま公園などが並んでいる。

水路は舗道の最も南に奥まったところにある「南大沢緑地わきみず広場」に端を発し、舗道脇を流れ、やがて「南大沢うずまき公園」でいったんは地中に姿を消すのだが、「南大沢うずまき公園」に隣接する「南大沢緑地たきの広場」で再び地上の水路となり、舗道脇を辿って「南大沢みどりやま公園」へと至っている。それぞれに別の公園となってはいるが、それらの公園や緑地が一体となって、緑濃い舗道も合わせて全体でひとつの大きな公園として機能していると言っていい。
「南大沢緑地わきみず広場」は南大沢五丁目の街のほぼ西端に位置している。草はらの広場があるだけで特に遊具などの施設はないが、茂った木々に囲まれてひっそりとしており、住宅街に残された緑地として充分に魅力的だ。脇を抜ける舗道をさらに南へ辿ると美しい意匠の橋をくぐって都立小山内裏公園へと入って行ける。

南大沢緑地わきみず広場
「わきみず広場」というその名が示すように「湧き水」のある広場だ。残念ながら自然のままの「湧き水」というのではなく、人工的に造られた「湧き水」だ。舗道脇に木立に囲まれた草はらの広場があり、その奧に自然石を用いて「崖」が造られ、「湧き水」の流出口が設けられている。崖の地層から染み出してくるような自然の湧き水とは違い、石造りの流出口が数個設けられ、その水が集められて水路へと導かれている。水路も自然石を用いて自然の小川を彷彿とさせる造りだ。水路は舗道脇を辿り、やがて「南大沢うずまき公園」の広場で螺旋を描いて中央の排水口へと導かれて地中へと姿を消す。
南大沢緑地たきの広場
南大沢うずまき公園」の北側に隣接して「南大沢緑地たきの広場」がある。その名を見れば一目瞭然だが、「滝」が造られている。「滝」から流れる水は、おそらく「南大沢うずまき公園」で地中へと導かれた水が用いられているのだろう。「滝」も人工的に造られたものと思うが、自然石を巧みに配して自然の滝を彷彿とさせる造りだ。滝の周辺には小さな池やパーゴラなどが置かれ、「公園」的な佇まいを見せる。池の周辺には紫陽花なども植栽されているようだ。花の季節には美しい景観となることだろう。「滝」から流れ出た水は再び水路へと導かれ、舗道脇を辿り、南大沢五丁目の「ベルコリーヌ南大沢」と呼ばれる住宅街へと至り、「南大沢みどりやま公園」のカスケードへと注いでいる。
「わきみず広場」と「たきの広場」とは少々離れており、その間には「南大沢うずまき公園」があり、どこまでが「南大沢緑地」としての範囲なのかも判然としない。「わきみず広場」と「たきの広場」の他にも「南大沢緑地」としての区域があるのかもしれない。いずれにしても、それらの緑地や公園の区域の範囲は「使う」立場からはほとんど意識する必要もなく、全体でひとつの公園だと考えても差し支えないだろうと思える。舗道に沿って並ぶこれらの緑地や公園を辿っての散策は、この街に暮らす人たちにとってはもちろん、訪問者としての立場でも充分に楽しい。
南大沢緑地