横浜線沿線散歩公園探訪
町田市原町田〜高ヶ坂
−芹ヶ谷公園−
夏の芹ヶ谷公園
Visited in August 2024
夏の芹ヶ谷公園
夏の芹ヶ谷公園は「虹と水の広場」のジャブジャブ池が家族連れに大人気だ。夏空の下、水遊びを楽しむ子どもたちで賑わっている。公園北側へと歩を進めれば、緑陰の中、せせらぎの景観が涼を誘う。ひっそりと咲く百日紅も良い風情だ。
夏の芹ヶ谷公園 芹ヶ谷公園のほぼ中央部、国際版画美術館に近い一角に「虹と水の広場」という広場が設けられている。広場の中央には池が設けられ、池の中央にはモニュメントのような“塔”が設置されている。“塔”は円柱部の先端から水が出る構造だ。

“塔”の最上部には二本の金属のバーが取り付けられている。金属のバーは可動式で、風によってか、落ちる水によってか、モビールのように気ままに動き、先端から落ちる水がそれに当たって跳ね、最終的に池に落ちてくる場所が刻々と変わる。なかなか楽しい仕掛けだ。

夏の芹ヶ谷公園 お弁当持参で訪れる家族も少なくないようだ。のんびりとお昼時を過ごすのだろう。「虹と水の広場」の西側はお昼前あたりからは程良く木陰ができ、ここにシートを広げれば、親たちはそこから子どもたちの遊ぶ姿を間近に眺めることができて安心だ。

噴水の水は風の強い日には思わぬところまで飛沫が飛び、夏の暑い日などにはとても涼やかだ。真夏の暑い一日、木陰を渡る風に吹かれながら、子どもたちの歓声を聞きつつ、のんびりと過ごすのもなかなか楽しい。小さな子どものいる近所の人たちにとってはなかなかに素敵な夏の日の過ごし方であるかもしれない。
夏の芹ヶ谷公園 「虹と水の広場」の南側、国際版画美術館前には水路が設けられている。西洋庭園の水路を思わせる幾何学的なデザインの水路で、北側に水の吐出口があり、真っ直ぐに南に流れ、国際版画美術館に近づいたところで三度屈曲して小さな池に至っている。途中に小さな橋が架けられているのも楽しい。

この水路でも水遊びを楽しむ子どもたちの姿がある。吐出口に近い“上流側”は木陰になっているから強い日差しを受けなくて済むのも嬉しい。あくまで水路だからジャブジャブ池のような遊び方はできないが、“流れ”というものは池とは違った楽しさがある。
夏の芹ヶ谷公園 「虹と水の広場」からさらに北側、公園の“奥”へと歩を進めれば、緑に包まれた静かな空間だ。木々に包まれて横たわる池や斜面の裾を流れる小川の風情に涼を誘われる。

最も奥まった一角、公園の北端部に近い辺りでは百日紅の花を見ることができる。数は少なく、それほどの大木でもないが、鮮やかなピンクの花が夏の風趣を漂わせている。なかなか印象的な姿で園路脇に立つ百日紅もある。真下から見上げるのもいいし、少し離れて眺めてみるのもいい。夏の強い日差しがよく似合っている。
夏の芹ヶ谷公園
夏の芹ヶ谷公園は近隣に暮らす人たちにとって身近な行楽地としての役割を担ってくれているのだろう。子どもたちの水遊びスポットとして魅力的で、お弁当を持ってレジャー感覚で訪れるのに好適な公園と言っていい。夏の花などは少なく、散策目的で訪れるには少し物足りなさを感じるが、ひっそりとした園内で夏の緑陰を楽しむのもいいものかもしれない。
夏の芹ヶ谷公園 夏の芹ヶ谷公園