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多摩市鶴牧
晩秋のメタセコイア通り
November 2006
晩秋のメタセコイア通り
多摩市鶴牧の町に「メタセコイア通り」という名の道路がある。東は「多摩鶴牧四丁目」交差点から西は緩やかに南に曲がって「多摩鶴牧六丁目」交差点で「尾根幹線」に至る、長さ600メートルほどの道路で、その名のようにメタセコイアの並木になっている。100本ほどのメタセコイアが植えられているという。メタセコイアは落葉樹で、春には新緑が芽吹き、冬には落葉する。このメタセコイアの並木が紅葉した景色を見たいと思って、街の木々が紅葉に染まった11月下旬、多摩市鶴牧を訪ねた。
晩秋のメタセコイア通り

晩秋のメタセコイア通り

晩秋のメタセコイア通り
メタセコイアはスギ科の落葉高木で、「アケボノスギ」という和名もあるらしいが、一般には「メタセコイア」で広く知られている。円錐形の樹形の美しい樹木だ。150万年から200万年ほど前、地上に広く繁茂していた樹木だという。八王子市楢原町の浅川の河原には170万年から200万年ほど前のメタセコイアの群生の跡があり、「浅川のメタセコイア化石林」として知られている。興味のある人は訪ねてみるといい。メタセコイアはかつては絶滅種だと思われていたが、1945年(昭和20年)に中国四川省で自生しているものが発見された。現在ではこのように街路や公園内に植栽され、広く親しまれるようになった。

落葉樹だから冬には落葉し、春には新緑が芽吹き、晩秋に紅葉する。訪れた11月下旬、「メタセコイア通り」の並木も美しい紅葉を見せていた。まだ色づきが浅いようだが、濃いオレンジ色に染まって陽光を浴びる姿はなかなか美しい。さらに色づきが増せばオレンジ色が濃くなり、光の具合によっては黄金や深紅に輝いて見える。

「メタセコイア通り」は町の境になっており、東側では北が鶴牧三丁目、南が鶴牧四丁目になる。通りを歩道橋が跨いでいるが、これは鶴牧三丁目の鶴牧東公園と鶴牧四丁目の奈良原公園とを繋ぐ遊歩道になっている。この遊歩道から「メタセコイア通り」を見下ろせば、高木のメタセコイアを間近に見ることができ、通りの歩道から見上げるのとはまた違った景観を楽しむことができる。西へ進むに従って通りは南寄りに緩やかにカーヴを描き、その北西側が鶴牧六丁目、南東側が鶴牧五丁目になる。鶴牧六丁目の「メタセコイア通り」沿いの一角にはマロニエ公園という小公園があり、その横手でも歩道橋が通りを跨いでいる。「メタセコイア通り」の南西側の端は「尾根幹線」との交差点を成し、尾根幹線側と出入りする車両の通行も少なくない。

「メタセコイア通り」は途中でカーヴを描くから、通りを進むに従って並木と日差しとの角度が変わり、並木の表情が変わる。日差しの向きによって色合いを変えるメタセコイア並木を見てゆくのも楽しい。このメタセコイア並木はけっこう広く知られているらしく、カメラを片手に散策を楽しむ人の姿もある。道路の脇に車やバイクを停め、ひとときカメラのレンズを向ける人の姿もあった。
「メタセコイア通り」は車両の通行もある一般の道路だが、それほど交通量は多くはなく、歩道を歩いていても車の騒音に閉口することはない。「メタセコイア通り」をバス路線も通っているが、多摩センター駅から歩いてもそれほど苦になる距離ではない。近隣の公園と併せて晩秋の表情を楽しみながら散策の足を延ばすのがお勧めと言えるだろう。
晩秋のメタセコイア通り