横浜線沿線散歩街角散歩
日野市多摩平〜東豊田
多摩平と黒川段丘崖
May 2008
現況と異なる内容を含んでいます
多摩平と黒川段丘崖
JR中央線豊田駅を北口に出ると多摩平の町だ。多摩平の公団多摩平団地は昭和30年代に建設、入居が始まったという団地で、現在建て替え工事が進められている。多摩平の南東側には黒川段丘崖と呼ばれる崖線が続き、木々の茂る緑地として保全されている。新緑の美しい五月の末、多摩平から黒川段丘崖の緑地にかけて歩いた。
多摩平名店街
JR中央線豊田駅の北口はホームから階段を登ったところに改札がある。ちょうど段丘崖に駅があるために線路と南口は崖下に、、北口は崖の上に位置するからだ。崖の上は「日野台地」と呼ばれる台地で、加住丘陵の東端に位置し、北方の多摩川と南方の浅川に挟まれる形で横たわっている。

その豊田駅北口へ出る。駅前はロータリーになっており、周囲には商業施設が建ち並んで繁華な佇まいだ。駅前から北へ延びる道路を辿って行こう。道の東側の歩道はアーケードとなった商店街だ。「多摩平名店街」との名がある。アーケードのある商店街というのも今では少なくなってしまったが、これも多摩平の歴史の古さを物語るものだろうか。
追記 豊田駅北側、日野市多摩平二丁目4の街区(「豊田駅前」交差点の北側)に、2014年(平成26年)11月、「イオンモール多摩平の森」がオープンした。「多摩平名店街」とそのアーケード、その東側に在った多摩平団地もすでになく、周辺の風景は一変している。
多摩平第一公園
「多摩平名店街」のアーケードを抜けてさらに北へ進む。道の右手(東)は多摩平団地だ。団地は建て替え工事を控えている。すでに工事の始まっている区画もあるようだ。進んでゆくと市立病院の手前に「多摩平第一公園」がある。公園の中を抜けてゆこう。広場の遊具では子どもたちが遊んでいる。

「多摩平の森」
公園の南側の道を東に進み、日野台幼稚園の横を抜けてさらに進んでゆくと、「多摩平の森」という名の団地に出た。この団地は近年になって整備されたもので、街の佇まいにも現代的な雰囲気が漂っている。やがて多摩平全体が「多摩平の森」として現代的な街に生まれ変わるのだろう。団地はかつての木々をそのままに活かして整備されたものだろうか。大きなユリノキが何本も印象的な姿で立っている。陽光を浴びて輝く新緑がとても美しい。

ここから北へ折れて「日野バイパス」へ出よう。「日野バイパス」は国道20号線のバイパスとして造られたもので、国立市谷保の「国立府中インター入口」交差点から八王子市高倉町の「高倉町西」交差点までを繋いでいる。バイパスの全面開通は2007年3月のことで、これに伴って2007年4月からはこの「日野バイパス」が国道20号線となり、日野橋から日野駅前を経由していた旧国道20号線区間は都道256号線となったが、「甲州街道」は旧国道20号線のルートのままらしい。

「多摩平の森」
「日野バイパス」を少し東へ進むと道脇南側、すなわち「多摩平の森」団地の中に「多摩平の森」の名の緑地がある。団地内緑地だが、一般にも開放されているようだ。少し緑地の中を歩いてみよう。林の中を散策路が辿っている。新緑の中に木洩れ日が揺れ、とても清々しい気分だ。緑地内には小さいながらも広場が用意されている。団地内のイベントなどに利用されているのだろう。緑地の中には樹齢70年ほどというモミの林がある。関東でも珍しい、貴重なものであるという。

日野跨線橋から南を見る
「多摩平の森」を後にし、「日野バイパス」をさらに東へ進もう。「日野バイパス」はイチョウ並木だ。「泉塚」交差点を過ぎてさらに数百メートル進むと「日野跨線橋」交差点、「日野バイパス」が中央線の線路を跨いでいる。線路の東側、「日野バイパス」の南側に「神明野鳥の森公園」がある。「公園」というより、崖面の斜面林の中に散策路の辿るだけの、まさに「野鳥の森」だ。林の中を一巡りしてゆこう。

住宅街にて
「神明野鳥の森公園」を歩いた後は再び「日野バイパス」へ戻り、豊田駅方面へと引き返すことにする。ここから南東の方へと降りてゆけば川辺堀之内地区で、田園の風景の残るところだが、そちらへ足を延ばすのはまた次の機会にしたい。中央線を越えてすぐに「日野バイパス」から逸れて南側の住宅街の端を辿る道へと入り込む。道の南側は木々が茂っているが、林の中に入ってゆくことはできない。家々の庭先に咲く花などを眺めながら歩く。

黒川清流公園
数百メートル進んでようやく南側の緑地へと入ってゆくことができた。緑地は「多摩平第一緑地」という。緑地の中の散策路を辿って行くと斜面林の中を南側へと降りてゆくことができる。降りたところは「黒川清流公園」だ。黒川清流公園は崖面からの湧水を集めた流れを利用した公園で、随所に池もあり、初夏から夏にかけては涼しげな雰囲気が楽しい。

この一体は多摩平と東豊田の境に沿って延びる斜面林で、全体が「東豊田緑地保全地域」となっている。その保全地域の北側上部が「多摩平第一緑地」、南側下部が「黒川清流公園」ということになる。この斜面は日野台地東南側の段丘崖に当たっている。「多摩平第一緑地」の西側に隣接する「多摩平第六公園」の中に「黒川段丘崖散策コース」の案内板が設置されているところをみると、「黒川段丘崖」の呼称もあるのだろう。豊田駅のすぐ近くにこれほどの緑地が残り、湧水があるということに少しばかり驚く。

「多摩平第一緑地」の北側には「日野バイパス」の「泉塚」交差点から豊田駅前へと繋ぐ「多摩平緑地通り」が抜けている。通りの向こう側の多摩平団地は、現在建て替え工事の真っ最中のようだ。南西の方角へ歩けばすでに豊田駅が近い。そろそろ帰路を辿ることにしよう。
多摩平は団地内や街路に木々が多く、緑濃い佇まいに魅力を感じて以前から歩いてみたいと思っていたところだった。多摩平団地は建て替え工事が進行中だが、古い建物もまだ残っており、それを見ることができたのもよかった。新しい街に生まれ変わった頃、また訪れてみよう。
多摩平と黒川段丘崖

多摩平と黒川段丘崖

多摩平と黒川段丘崖