南北に細長い埼玉県嵐山町、その嵐山町の北西部に大龍山金泉寺という曹洞宗の寺がある。南叟玄寿大和尚によって1618年(元和4年)に建立され、1715年(正徳5年)に現在地に再建されたそうである。この金泉寺は境内地の裏山に数多くの紫陽花が植えられ、「あじさい寺」の異名を持つ。この紫陽花は1980年代の中頃から住職によって植えられたもので、5000本ほどの数になるという(2015年現在)。紫陽花は現在も植栽が続けられて数を増やし、過去に植えられたものは年月を経て大きく育ち、その景観の見事さが広く知られるようになった。