埼玉県小川町は外秩父の山々に囲まれた自然豊かなところだ。古くから和紙や絹織物の産地として栄えてきた。特に「小川和紙」は有名で、小川町では「和紙のふるさと」と銘打って小川町の手漉き和紙の魅力の紹介に努めている。和紙作りには冬の厳しい寒さや良い水などが必要だが、小川町はそうした自然環境に恵まれていたのだろう。小川和紙は1300年の歴史があり、かつては1000戸の紙漉き屋があったという。時代の変化とともに和紙の需要は少なくなってしまったが、「小川和紙」の手漉きの技術は現在でも綿々と受け継がれ、中でも楮(こうぞ)だけを使った「細川紙」の製造技術は国の重要無形文化財に指定されているという。
和紙作りや絹織物、建具の製造などの地場産業によって古くから栄えてきた小川町は、その歴史や産業、風土などが「小京都」として全国京都会議に加盟する要件を満たし、「武蔵の小京都」としてその名を連ねている。町中心部には古い町並みも残り、往時を偲ばせる。
和紙作りや絹織物、建具の製造などの地場産業によって古くから栄えてきた小川町は、その歴史や産業、風土などが「小京都」として全国京都会議に加盟する要件を満たし、「武蔵の小京都」としてその名を連ねている。町中心部には古い町並みも残り、往時を偲ばせる。