八王子市下柚木〜松木
大栗川桜並木
(富士見橋〜内田橋)
Visited in April 2024

八王子市の南東部から多摩市にかけて、大栗川という川が流れている。東京都八王子市鑓水辺りが水源で、都道20号府中相模原線(柚木街道)に沿うように西へ流れ、八王子市堀之内で大田川が合流する。この大栗川、下柚木二丁目の富士見橋から下流側に向けて、右岸側には桜の並木が続き、春には美しい景観を見せてくれる。

植えられている桜はほぼすべてソメイヨシノだ。近年になって大きく育って枝を張り、見応えのある景観を見せてくれるようになった。それに伴って知名度も上がり、桜が見頃の頃には訪れる人も多くなってきているようだ。

レンギョウは漢字では「連翹」と難しい字を書く。レンギョウにもさまざまな種類があるが、一般に「レンギョウ」と言えばモクセイ科レンギョウ属の樹木の総称だ。1〜3mくらいの樹高の落葉性広葉樹で、葉が芽吹く前、3〜4月頃に鮮やかな黄色い花を咲かせる。桜ばかりに目が行きがちだが、こうした春の花も楽しんでおきたい。

由木中学校の敷地内にも桜が植えられている。特に北門を縁取るように両脇に植えられた桜が見事だ。そのお陰で河岸の道路は両脇が桜に彩られ、美しい景観を見せてくれている。

「さんもり橋」を過ぎると、大栗川河岸の桜並木はソメイヨシノからオオシマザクラに変わる。オオシマザクラは花と同時に葉の新芽が芽吹く。花はほぼ真っ白で、新緑と白い花とが織りなす姿が清々しい魅力で美しい。並木はまだそれほど大きく育ってはいないが、満開のオオシマザクラはたいへんに美しい。

途中、緑道の中央部に場所を設けてベニヤエシダレを植えたところもある。これもまだ木は小さいが、ソメイヨシノともオオシマザクラとも違った優美な姿が美しい。

この辺りまで大栗川は緩やかに右手(南側)に向かって曲がっていたが、大竹橋を過ぎた辺りから今度は左手(北側)に向かって曲がっている。そのため、下流側の景観も視界に収まり、河岸の桜並木はさらに美しい景色を見せてくれる。

大田川が合流した大栗川は、さらに下流側にもオオシマザクラやソメイヨシノの並木が続いている。足を延ばしてみたい誘惑にも駆られるが、それはまた次の機会にしたい。

大栗川の桜並木に花見散歩に訪れた際、余裕があればぜひ富士見台公園にも立ち寄っておきたい。

春の大栗川は桜並木の景観を楽しみながらの春散歩には絶好のところだと言っていい。先を急がず、のんびりと春の風情を楽しみながら歩きたい。
京王相模原線堀之内駅から大栗川公園まで1km足らず、歩いても10分ほどで着く。電車で訪れた際には下流側から上流側へと辿って、復路では富士見台公園にも立ち寄りつつ、のんびりと楽しむのがお勧めだ。
京王相模原線堀之内駅から大栗川公園まで1km足らず、歩いても10分ほどで着く。電車で訪れた際には下流側から上流側へと辿って、復路では富士見台公園にも立ち寄りつつ、のんびりと楽しむのがお勧めだ。




