八王子市松木
大田川八重桜並木
Visited in April 2023
八王子市松木の辺りを大田川という川が流れている。南大沢一丁目から松木へと東へ流れ、堀之内三丁目で大栗川へ合流している。この大田川の河岸には由木緑道という遊歩道が整備されている。由木緑道の一部区間は八重桜の桜並木で、例年四月中旬に見事な景観を見せてくれる。由木緑道の八重桜が見頃となった四月半ば、周辺の公園を巡りながら大田川に沿って歩いてみた。
京王相模原線堀之内駅から北へ、数百メートル歩くと大栗川の河岸に出る。大栗川橋が大栗川を跨いで平山通り(都道155号町田平山八王子線)を通している。大栗川橋から大栗川の河岸を300mほど西(上流側)へ辿ったところに大栗川と大田川との合流点がある。二本の川に挟まれた部分には大栗川公園が設けられている。その横で大田川を跨ぐのは峯ケ谷戸橋だ。
峯ケ谷戸橋の袂から大田川の左岸側(北側)に八重桜の並木が延びている。濃いピンクの花は関山(カンザン)だろう。八重桜は今が花の盛り、春の日射しを浴びて艶やかに咲き誇っている。
八重桜の並木となった大田川の左岸は由木緑道という緑道として整備されている。季節を問わず散策を楽しむ人の姿があるが、この季節はいつにも増して行き交う人が多いように思える。八重桜並木の由木緑道を上流側へと辿っていこう。
八重桜並木はほぼ満開、鮮やかなピンクの花が春の青空にひときわ映える。今年(2023年)は桜の開花が早かったが、八重桜も例外ではなく、例年より少し早く見頃を迎えているようだ。
遠くに視線を向けて川沿いに続く桜並木の美しさを楽しんだり、ときどき振り返ってみたり、八重桜の一輪一輪の花を愛でたり、満開の八重桜の堪能しながらのんびりと歩く。由木緑道にはところどころにベンチが置かれている。満開の八重桜の下、ベンチに腰を下ろして春の日射しを感じるひとときも素敵だ。
桜の根方にはツツジの植え込みが設けられている。ツツジの開花も早いようで、場所によってはすっかり花を咲かせていた。
峯ケ谷戸橋の袂から大田川の左岸側(北側)に八重桜の並木が延びている。濃いピンクの花は関山(カンザン)だろう。八重桜は今が花の盛り、春の日射しを浴びて艶やかに咲き誇っている。
八重桜の並木となった大田川の左岸は由木緑道という緑道として整備されている。季節を問わず散策を楽しむ人の姿があるが、この季節はいつにも増して行き交う人が多いように思える。八重桜並木の由木緑道を上流側へと辿っていこう。
八重桜並木はほぼ満開、鮮やかなピンクの花が春の青空にひときわ映える。今年(2023年)は桜の開花が早かったが、八重桜も例外ではなく、例年より少し早く見頃を迎えているようだ。
遠くに視線を向けて川沿いに続く桜並木の美しさを楽しんだり、ときどき振り返ってみたり、八重桜の一輪一輪の花を愛でたり、満開の八重桜の堪能しながらのんびりと歩く。由木緑道にはところどころにベンチが置かれている。満開の八重桜の下、ベンチに腰を下ろして春の日射しを感じるひとときも素敵だ。
桜の根方にはツツジの植え込みが設けられている。ツツジの開花も早いようで、場所によってはすっかり花を咲かせていた。
峯ケ谷戸橋から300mほどで川幡橋だ。由木緑道の八重桜並木はいったんここで終わる。川幡橋の上流側は緋寒桜(ヒカンザクラ)の並木で、すでに花期を終え、緑の葉が茂っている。緋寒桜はまだ木が小さい印象だが、年月を経れば大きく育って見応えのある景観を見せてくれるだろう。
ここでも根方にはツツジの植え込みが設けられており、緑の中に鮮やかな色彩を加えている。春から初夏へ向かう季節の風情を感じながら、のんびりと歩いて行こう。
ここでも根方にはツツジの植え込みが設けられており、緑の中に鮮やかな色彩を加えている。春から初夏へ向かう季節の風情を感じながら、のんびりと歩いて行こう。
峯ケ谷戸橋と川幡橋との間で河岸を離れて、住宅地の中を北へ入り込むと松木台公園という小公園がある。松木台公園に立ち寄っていこう。松木台公園は面積は5000平方メートルに満たない街区公園だ。道路に面した北東側に広場を設け、西側と南側は一段高くなった林地が残されている。その林の中に八重桜が咲いていた。
松木台公園の西側は富士見台公園だ。富士見台公園は面積9haを超える大きな公園だ。富士見台公園も少し覗いていこう。こちら側から入ればちょうど桜の林となった「史跡広場」の辺りだ。桜の林はもちろんすでに葉桜で、淡い緑色が日射しを受けて美しかった。
松木台公園の西側は富士見台公園だ。富士見台公園は面積9haを超える大きな公園だ。富士見台公園も少し覗いていこう。こちら側から入ればちょうど桜の林となった「史跡広場」の辺りだ。桜の林はもちろんすでに葉桜で、淡い緑色が日射しを受けて美しかった。
大田川の河岸に戻ってさらに上流側へ辿っていこう。川幡橋から350mほどのところで板橋が大田川を跨いでいる。板橋から上流側は、また八重桜の並木だ。このまま大田川河岸を辿ってもいいが、その前に松木川端公園に立ち寄っていこう。
板橋から西へ向かい、多摩ニュータウン通りを横切って100mほど進んだところ、住宅地の中に松木川端公園が設けられている。小さな公園だが、園内では八重桜や花水木が美しく咲いている。少しピンクがかった白い八重桜は一葉(イチヨウ)だろうか。日射しを浴びて輝くような美しさだ。
板橋から西へ向かい、多摩ニュータウン通りを横切って100mほど進んだところ、住宅地の中に松木川端公園が設けられている。小さな公園だが、園内では八重桜や花水木が美しく咲いている。少しピンクがかった白い八重桜は一葉(イチヨウ)だろうか。日射しを浴びて輝くような美しさだ。
松木川端公園を一巡りして、再び大田川に戻り、上流側へと辿ってみよう。この辺りは20年前、ちょうどこの季節に歩いたことがある。あの時は南大沢駅から別所一丁目の北部を経て大田川の河岸に出た。あの時のルートを少し重なるが、それもいい。
板橋から上流側へ向けて、八重桜の並木が続いている。この区間も濃いピンクの八重桜だ。これもおそらく関山(カンザン)だろう。この区間の桜並木は枝の張りが少し小さいようだが、美しさは劣らない。
板橋から200mほど辿ったところ、大田川の河岸に松木えのき公園という小公園がある。公園は由木緑道と一体化しており、どこまでが公園の範囲なのかも判然としないが、気にすることでもないだろう。
公園の中央部は草はらの広場で、中央にシンボルツリーのように大きな樹木が立っている。ニレ科の樹木だと思うが、公園の名から考えてもおそらく榎(エノキ)だろう。エノキはちょうと新緑の季節、若々しい青葉が日の光を浴びている。
松木えのき公園からさらに河岸を200mほど上流側に進むと「おかんどう橋」という橋が大田川に架かっている。「おかんどう橋」は漢字表記が無いようだ。昔から「おかんどう橋」と呼ばれた橋が架けられていたのだろう。橋の名は口伝によって残され、ついに漢字表記されることが無かったということなのかもしれない。
「おかんどう橋」袂の由木緑道脇にはお地蔵様を祀った小さな祠があり、その横には道祖神も祀られている。近隣に点在して祀られていたものをここに集めて祀ったものか。推測だが、古くから大田川を「おかんどう橋」によって渡る街道がこの辺りを抜けていたのだろう。道祖神も橋の名も、そうした歴史の名残なのだろう。
「おかんどう橋」が由木緑道の西端に当たっている。緑道入口にはゲートのような形状のモニュメントが設けられ、散策を楽しむ人を出迎えている。由木緑道の八重桜並木もここから上流部には設けられていない。
「おかんどう橋」から南大沢駅までおよそ1km、このまま南大沢駅に向かって帰路を辿ってもいいが、せっかくだから由木緑道を下流側に引き返し、満開の八重桜並木をもう一度楽しむことにしよう。往路で見落とした景観を探しながら復路を歩くのも楽しい。
板橋から上流側へ向けて、八重桜の並木が続いている。この区間も濃いピンクの八重桜だ。これもおそらく関山(カンザン)だろう。この区間の桜並木は枝の張りが少し小さいようだが、美しさは劣らない。
板橋から200mほど辿ったところ、大田川の河岸に松木えのき公園という小公園がある。公園は由木緑道と一体化しており、どこまでが公園の範囲なのかも判然としないが、気にすることでもないだろう。
公園の中央部は草はらの広場で、中央にシンボルツリーのように大きな樹木が立っている。ニレ科の樹木だと思うが、公園の名から考えてもおそらく榎(エノキ)だろう。エノキはちょうと新緑の季節、若々しい青葉が日の光を浴びている。
松木えのき公園からさらに河岸を200mほど上流側に進むと「おかんどう橋」という橋が大田川に架かっている。「おかんどう橋」は漢字表記が無いようだ。昔から「おかんどう橋」と呼ばれた橋が架けられていたのだろう。橋の名は口伝によって残され、ついに漢字表記されることが無かったということなのかもしれない。
「おかんどう橋」袂の由木緑道脇にはお地蔵様を祀った小さな祠があり、その横には道祖神も祀られている。近隣に点在して祀られていたものをここに集めて祀ったものか。推測だが、古くから大田川を「おかんどう橋」によって渡る街道がこの辺りを抜けていたのだろう。道祖神も橋の名も、そうした歴史の名残なのだろう。
「おかんどう橋」が由木緑道の西端に当たっている。緑道入口にはゲートのような形状のモニュメントが設けられ、散策を楽しむ人を出迎えている。由木緑道の八重桜並木もここから上流部には設けられていない。
「おかんどう橋」から南大沢駅までおよそ1km、このまま南大沢駅に向かって帰路を辿ってもいいが、せっかくだから由木緑道を下流側に引き返し、満開の八重桜並木をもう一度楽しむことにしよう。往路で見落とした景観を探しながら復路を歩くのも楽しい。
春になってこの辺りを車で通りかかる度に由木緑道の八重桜並木の美しさに心惹かれていた。いつか時間を設けてゆっくりと八重桜並木の全区間を歩いてみたいと思っていた。ようやく満開のタイミングに機会を設けることができて、お天気にも恵まれ、楽しい花見散歩のひとときを過ごすことができた。一部区間は20年前に歩いたルートと重なっていたが、景観にはそれほど変化がないように思えた。強いて言えば、あちこちで樹木が大きく育っていたことだろうか。楽しい散策だった。