横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市片倉町
−片倉城跡公園−
新緑の片倉城跡公園
April 2011
新緑の片倉城跡公園
桜の時期が過ぎて新緑の季節を迎えた四月の下旬、片倉城跡公園では、二の丸広場脇のフジや「奥の沢」のヤマブキソウなどが見頃を迎える。瑞々しい新緑に包まれて、春の花を楽しみながらの散策は素敵なひとときだ。
新緑の片倉城跡公園

新緑の片倉城跡公園

新緑の片倉城跡公園
片倉城跡公園の西側に奥まったところには「奥の沢」と呼ばれる小谷戸がある。その湧き水を集めた湿地には菖蒲田が造られ、六月には花菖蒲が美しい景観を見せてくれるところだ。その「奥の沢」と呼ばれる小谷戸を囲む斜面には早春にはカタクリが咲き誇り、多くの来園者を迎える。やがてカタクリの花期が終わって四月になると、同じ場所を今度はヤマブキソウが埋め尽くす。

ヤマブキソウは花の姿がヤマブキに似ていることからその名で呼ばれるが、ヤマブキとはまったく異なる植物だ。ヤマブキソウはカタクリと同様に樹林の中の比較的明るい場所を好む植物で、この片倉城跡公園でもほぼ同じ場所に群生しているようだ。

訪れたときはちょうど花の盛りだった。ヤマブキソウを目当てに訪れたらしい人の姿も少なくない。鮮やかな黄色い花が樹林地の斜面を埋め尽くす光景は圧巻と言っていいほどの、見事なものだ。花の黄色と葉の緑色とが合わさって遠目に見ると斜面全体が鮮やかな黄緑色に見える。遠くからその眺めを楽しむのもいいし、間近から花の姿に見入るのもいい。花の好きな人、花の写真の趣味の人なら一度は訪れてみるべきだろうと思える。
片倉城駅公園の北側部分は雑木林の斜面となっており、そこを散策路が辿っている。その散策路脇に、ヤマブキソウと花期をほぼ同じくするニリンソウやイチリンソウなどの姿を見つけることもできる。そうした花々の好きな人は目を凝らして歩きたいところだ。また北側の湿地部分を辿る小径を歩けば、印象的な姿を見せるハナミズキやセイヨウシャクナゲの花を見つけることもできる。それらの花は片倉城跡公園の“主役”ではないが、緑溢れる風景の中に鮮やかなアクセントを添えてくれている。
新緑の片倉城跡公園新緑の片倉城跡公園
二の丸広場に上がれば、広場脇の藤棚が花期を迎えている。特筆するほど大きな藤棚ではないが、やはりこの季節の花としてフジの花は欠かせない。藤棚の下にはテーブルとベンチが設置されている。咲き誇るフジの花を眺めながらランチタイムを楽しむのもよいかもしれない。
新緑の片倉城跡公園
この季節の片倉城跡公園のいちばんの魅力は、やはり瑞々しい新緑だろう。さまざまな色調の緑の競演のような林の中を歩けば何とも清々しい気分になる。そこへヤマブキソウやフジの花といった季節の花々が美しい色彩を添えてくれる。春から初夏へと移ってゆく季節の息吹を感じながらの散策が楽しい。
新緑の片倉城跡公園