横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市片倉町
−片倉城跡公園−
山百合の咲く片倉城跡公園
July 2012
山百合の咲く片倉城跡公園
片倉城跡公園春の桜初夏の花菖蒲秋の紅葉など、四季折々に楽しめる公園だ。夏の初め、七月下旬になると山百合が咲き、緑濃い公園に夏の到来を告げる。
山百合の咲く片倉城跡公園

山百合の咲く片倉城跡公園

山百合の咲く片倉城跡公園
片倉城跡公園で山百合を見ることができるのは、西側に奥まったところの「奥の沢」と呼ばれる小谷戸だ。菖蒲田が設けられたところから南側に入り込んだところで、その「奥の沢」と呼ばれる小谷戸を囲む斜面では、早春にはカタクリを、新緑の頃にはヤマブキソウを見ることができる。それらとほぼ同じ場所で、七月下旬になると山百合の姿を見ることができる。

山百合は明るく開けた山裾などを好む植物だ。片倉城跡公園の「奥の沢」はそうした条件に合致するのだろう。比較的多くの花を見ることができる。山百合は一ヶ所に群生するわけではなく、林の中にぽつりぽつりと咲いているから、山百合の“名所”とされているところでも見つけるのに苦労することもあるが、片倉城跡公園では簡単に見つけることができる。訪れたタイミングにも恵まれていたのかもしれない。

「奥の沢」周囲の斜面を巡る小径を辿って歩けば、随所で山百合の花に出会う。小径脇の斜面を見上げれば木漏れ日を浴びる山百合が高みで咲き、あるいは小径下の斜面を見下ろせば沢の近くで咲いている山百合を見つけることもできる。花の重みで茎が傾き、進路を妨げるように花が小径上に出ているものもある。一輪だけの花を咲かせているものもあるし、数輪の花をつけているものもある。ゆっくりと小径を巡りながら探せばさまざまな表情の山百合を見つけることができる。

国道16号線に面した公園入口側、「はす沼」の横を辿る小径脇でも山百合の姿を見つけることができたが、数は多くはない。園内を丹念に巡れば他のところにも咲いているのかもしれないが、何しろ七月下旬の夏の暑さの中ではあまり長時間の散策はつらいものがある。「奥の沢」の山百合を堪能したら、風通しの良いところで一休みするのがよいかもしれない。
片倉城跡公園の山百合は“名所”として語られる機会は少ないような気もするが、花好きの人たちの間ではそれなりに知られているようだ。山百合そのものの魅力とその数、緑濃い公園の佇まいとが相俟って“山百合の名所”と言って差し支えない。山百合好きの人ならぜひとも訪れてみるべきだろう。
山百合の咲く片倉城跡公園