横浜線沿線散歩公園探訪
八王子市片倉町
−片倉城跡公園−
晩秋の片倉城跡公園
December 2008
晩秋の片倉城跡公園
晩秋の片倉城跡公園は「本丸広場」脇や「彫刻広場」のモミジ、住吉神社のイチョウ、そして雑木林を形成するクヌギやコナラなどの紅葉に彩られる。公園全体が紅葉に染まるような規模のものではないが、しっとりと落ち着いた佇まいがなかなか魅力的だ。
晩秋の片倉城跡公園
国道16号に面したメインエントランスから晩秋の片倉城跡公園に入ると、「彫刻広場」の脇のモミジが出迎えてくれる。広場脇に置かれたベンチの頭上に、まるで傘をさしかけるかのようにモミジが枝を広げている。訪れた時にはまだそれほど紅くなく、どちらかを言えばオレンジ色に近いものだったが、それでも晩秋の日差しを浴びた姿はなかなか美しい。モミジの下のベンチに腰を下ろし、展示された彫刻作品を眺めながらひとときを過ごすのも一興だ。
晩秋の片倉城跡公園
「彫刻広場」の奥から真っ直ぐに上る石段を辿って住吉神社へ歩を進めよう。住吉神社の社殿脇にイチョウの木がある。訪れた時には残念ながらすでにすいぶんと落葉が進んでしまっており、木の高みに少し葉を残しているだけだった。しかし黄金色に染まったイチョウが日を浴びて輝く様子はなかなか美しい。秋の青空を背景に神社の社殿と黄葉のイチョウとを見上げるのはなかなか素敵な風景だ。イチョウの黄葉の盛りにまた見てみたい気がする。
晩秋の片倉城跡公園
住吉神社の境内から社殿の向こうの真っ赤なモミジが見え隠れする。「本丸広場」脇のモミジが見えているのだ。社殿の裏手から「本丸広場」に上がると、そのモミジがすぐ横で枝を広げている。なかなか立派なモミジで、訪れた時がちょうど紅葉の盛りだった。見上げると落葉した木々の枝の間に真っ赤なモミジが日を浴びて輝いている。モミジの紅葉は順光より逆光で、透過光で輝く様子が美しい。こうしてモミジの真下に立ち、紅葉越しに「本丸広場」を見ると、その美しさを充分に楽しめる。
晩秋の片倉城跡公園
「本丸広場」脇のモミジを堪能した後は公園北西側の雑木林へ進もう。雑木林を構成するコナラやクヌギも黄葉の時期を迎えている。コナラやクヌギの黄葉はモミジやイチョウなどを比べれば地味だが、林の中を辿る散策路から見上げると、木の高みで陽光を弾いて輝く様子がなかなか美しく、光の向きによってははっとするほどの景観を見せてくれる。黄金色に染まった木漏れ日の中、落ち葉を踏みしめながらの散策は心安らぐひとときだ。
片倉城跡公園は「紅葉の名所」というには少しばかり物足りなさもある。しかし、「本丸広場」脇のモミジはとても美しく、このモミジと雑木林の黄葉との双方を楽しめれば充分に満足できる気がする。訪れたときには公園内にはほとんど人の姿はなかったが、「本丸広場」脇のモミジの下のベンチでお弁当を食べる二人連れの女性の姿があった。真っ赤に染まったモミジの下でのランチタイムは素敵なひとときであることだろう。
晩秋の片倉城跡公園