横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
彼岸花の咲く四季の森公園
September 2006
彼岸花の咲く四季の森公園
九月の下旬、四季の森公園には彼岸花が咲く。数はそれほど多くはないが、里山の面影を残す風景に似合ってなかなか風情がある。ようやく涼しくなって秋の気配が濃くなる時期、彼岸花を眺めながらの散策は楽しい。
彼岸花の咲く四季の森公園
「北口」から公園に入り、池を正面に見ながら左手へと進んだ「螢川橋」周辺、散策路脇から水辺へと落ちる斜面に彼岸花の咲く姿がある。彼岸花は紅の花と白の花との双方がほぼ同じくらいの数で、地下茎の伸び方によるのか、それぞれが列を成したように斜面に並んでおり、その様子も面白い。緑の中に浮かぶように咲く紅白の彼岸花の鮮やかな色彩はたいへんに美しく、あちらこちらと見る場所を変えて表情の違いを楽しみたくなる。斜面に咲いているからあまり間近に見ることはできず、散策路の端から見下ろすように少し離れて眺めることになるが、それはそれで興趣のあるものだ。
彼岸花の咲く四季の森公園
池の脇を南へ進んだ「菖蒲田」の畦にも紅白の彼岸花が咲いている。こちらは北口付近と比べれば数が少ないが、花を間近に見られるのがよく、花のクローズアップの写真を撮りたい人などにはこちらの方が向いているだろう。今回訪れたときにも、花の傍らに三脚を据えてカメラのレンズを向けている人の姿があった。数は少ないながら谷戸田の風景の中に咲く彼岸花には、昔ながらの農村の初秋の風景を彷彿とさせるような良い風情がある。「彼岸花の咲く風景」としてなかなか美しく、初秋の空気を感じながらの散策はとても穏やかな気分になれる。
九月の下旬にもなれば夏の暑さも去り、空気は澄み渡り、行楽には絶好の季節だ。「南口」から入ったところの展望台前の広場では多くの人たちが訪れてお弁当を広げていた。どこかの幼稚園なのか、遠足らしい子どもたちの姿もあった。公園東側の「清水の谷」では田圃が実りの季節を迎えている。黄金に実った稲穂を鳥から守るためにネットがかけられ、脇には案山子がたくさん立っていた。案山子は田圃で稲作の体験を行っている子どもたちが作ったもののようだ。案山子のそれぞれに、それを作ったらしい子どもたちの名前が書かれているのが微笑ましい。
初秋の四季の森公園初秋の四季の森公園
「彼岸花」とはいうものの、訪れたのはお彼岸からすでに一週間ほども過ぎた九月の末だった。お彼岸の頃に公園の管理事務所に彼岸花の開花状況を訪ねたのだが、白い花が咲き始めたところで赤い花はこれからのようだとお返事を頂き、月末を待って訪れたのだった。彼岸花の花期を外れても初秋の四季の森公園は充分に散策の楽しいところだが、彼岸花を目当てに訪れるのであれば開花状況を確かめてからの方がよいかもしれない。
彼岸花の咲く四季の森公園

彼岸花の咲く四季の森公園