横浜線沿線散歩公園探訪
横浜市緑区寺山町
四季の森公園
October 1998
「春の草原」にて
横浜市緑区寺山町の南部に広さ35ヘクタールほどの広大な県立公園がある。「四季の森公園」と名付けられたその公園は、当初住宅用地として神奈川県が取得した土地を、その地に残る谷戸や森林をそのまま残して公園として整備したものであるという。平成2年の春に開園している。
「あし原湿原」横
「四季の森公園」というその名の通り、「貴重な自然環境をできる限り保全しつつ、四季折々の自然との触れあいの中で、県民が潤いと安らぎを得られる、ふるさとの森と、屋外レクリエーション活動の場を造る(公園パンフレットより)」という方針で整備されたという園内は、谷戸や森などの元来の地形をそのまま利用し、緑溢れるものとなっている。街の中に造られた公園とは根本的に異なり、「街になるはずだった」土地の一区画がそっくりそのまま公園に姿を変えたと言ってよく、公園の全域に雑木林の里山と複雑に入り組む谷戸がそのまま残され、時に懐かしささえ感じる風景の中で四季折々の自然を充分に楽しむことができる。

公園の北側は緑区寺山町の住宅街、西側は西ひかりが丘団地、南側はひかりが丘団地、東側には中原街道が通る。公園の中央から少し東寄りに公園を分断するように市道36号が抜けているが、これは1998年秋現在では車輌の通行はできないようだ。

「春の草原」にて
中央部北側にビジターセンターと管理事務所のある「北口広場」がある。JR横浜線の中山駅から「四季の森公園プロムナード」を辿ってくれば、この「北口広場」から公園に入ることになる。初めて訪れる人は管理事務所を訪ねて園内のイラストマップなどのパンフレット類を入手するとよいだろう。「北口広場」の目の前には大きな池があり、水鳥の姿を多く見ることができる。池の奥には元来の谷戸の地形を利用して、芝生の広場や、菖蒲田、花木園などがあり、季節毎に素敵な景観を見せてくれる。

「南口広場」にて
「北口広場」から池を右に見ながら左手に進むと散策路は緩やかな上り坂となって「じゃぶじゃぶ池」や「野外ステージ」などの横を通って「南口広場」に至る。南口には駐車場があり、車で来る人はこちらから公園に入ることになるだろう。案内板によれば駐車場は4月から11月の土曜、日曜、祝日は有料とのことだ。「南口広場」は中央に噴水のある広場を囲んだ花壇があり、色とりどりの花々が美しい。南口付近は公園内では高所にあたり、「南口広場」の正面にある展望台からは中山方面への眺望が楽しめる。天候に恵まれれば富士山の姿も見ることができるようだ。

「ちびっこ広場」
南口広場から西に進むと、公園の外郭部分に沿って散策路が続き、「ちびっこ広場」の横を抜けて、左手に「ひかりが丘団地」の住宅を見ながらやがて「西口広場」へと至る。「西口広場」は北口や南口と比べると静かな印象で、疎らな木立の広場から公園の雑木林の中へ散策路が伸びているだけだ。このあたりは隣接する団地の人たちの散策コースとなっているのだろう。

「南口広場」の横の「もりの連絡橋」から、あるいは「野外ステージ」近くの連絡地下通路から、市道で隔てられた公園東側の「ふるさとの森」へ行くことができる。こちらは水田を残した谷戸部と雑木林の丘、さらにその東側に「さくらの谷」などがある。

一通り散策して廻るだけでもけっこうな時間を要する広さで、その名の通り、そしてその方針の通り、存分に自然に触れることのできる公園だ。滑り台などの遊具類も必要最小限のものは用意されており、子どもたちにとっても魅力的な公園であるようだ。陽気の良い休日にでも、家族でお弁当を持ってピクニック気分で出かけるのに絶好の公園である。
水車小屋南口広場展望台

「清水の谷」の水田鴨
公園へのアクセスはJR横浜線中山駅から「四季の森プロムナード」を歩いて15分から20分ほど。車なら中原街道の上白根町付近で公園入口の案内板を目印にするとよい。駐車場の駐車スペースは少なくはないが、公園の規模と比較すれば決して充分ではないだろう。南口付近にちょっとした売店があり、菓子やドリンク類を売っているが、レストランなどは無い。南口から中原街道に出れば近くにコンビニエンスストアやファミリーレストランもあるので、お弁当持参でない人は利用してもよいだろう。
「春の草原」にて