東京都あきる野市の秋留台公園は陸上競技場を備えた規模の大きな公園だ。春には桜、初夏には薔薇が美しい公園だが、夏には百日紅の花が美しい。百日紅が見頃の八月中旬、秋留台公園を訪ねた。
夏の秋留台公園
東京都あきる野市東部に秋留台公園という都立公園がある。陸上競技場を備えた規模の大きな公園だが、バラ園やコニファー園などもあり、また春になれば陸上競技場の周囲に桜が咲き誇り、四季折々の景観も美しい。バラ園やトリム広場には百日紅が植えられており、夏になれば美しい景観を見せてくれる。
夏の秋留台公園
秋留台公園にはバラ園が設けられているが、このバラ園の一角に百日紅が植えられている。端正に整備されたバラ園の四隅に百日紅の木がある。東南側の隅の百日紅はピンク、他のものは白い百日紅だ。それほど大きな木ではないが、バラの花が盛りを過ぎた夏のバラ園に鮮やかなアクセントを添えている。
夏の秋留台公園
陸上球技場の西側に設けられたトリム広場と遊具広場周辺にも百日紅が植えられている。陸上競技場の周囲に植えられた桜も青々と葉を茂らせた季節だ。真っ青な夏空の下、木々の緑と濃いピンクの百日紅が鮮やかなコントラストを見せて美しい。やはり百日紅には夏の強い日差しが似合う。
夏の秋留台公園
トリム広場の北側は展望広場と名付けられ、小高い丘が設けられているが、その頂上部分に洒落たデザインのガゼボが置かれている。丘の下から見上げるとガゼボの白い枠組みが空の青い映えて美しいのだが、トリム広場からうまく場所を選べば、このガゼボを背景に百日紅の花を写真に収めることができる。なかなか“絵になる”風景である。
夏の秋留台公園
公園中央部、陸上競技場の南側にはケヤキ並木のプロムナードが東西に延びている。このケヤキ並木が美しい。春の新緑や秋の紅葉もいいが、夏の深緑も素晴らしい。並木の下は日差しが遮られて、風が通れば案外涼しい。舗道脇に設けられたベンチでのんびりと時を過ごすのもお勧めだ。
夏の秋留台公園
公園中央部には噴水を設けた「じゃぶじゃぶ池」がある。その名のように夏には子どもたちの水遊びが可能だ。真夏、暑さの盛りで、「じゃぶじゃぶ池」には水遊びを楽しむ子どもたちの歓声が響いている。その光景も夏の公園の風物詩といったところか。小さな子どものいる家族なら身近な夏の行楽に訪れるのもお勧めだ。
夏の秋留台公園
夏の秋留台公園は水遊び目的の家族連れにはお勧めだが、散策目的には少し物足りなさもある。それでも百日紅やケヤキの並木は美しく、夏のひととき、のんびりとした時間を過ごすことができる。
夏の秋留台公園
夏の秋留台公園
夏の秋留台公園
参考情報
本欄の内容は秋留台公園関連ページ共通です
秋留台公園の計画面積は15ヘクタールほどだそうだが、現在はそのうちの12ヘクタールほどが完成している状態という。

交通
電車で来訪する場合はJR五日市線秋川駅で降り、駅北側の五日市街道をまっすぐに東へ辿って1kmほど、徒歩で15分ほどだ。秋川駅の東隣の東秋留駅から西へ歩いてもやはり徒歩で15分ほどだ。

公園には約250台分の無料駐車場があり、車で来訪する場合はこれを利用するといい。駐車場入口は五日市街道に設けられている。

飲食
園内には売店やレストランなどは無く、ドリンク類の自動販売機が設置されている程度だ。公園周辺にもお店は無く、お昼時を公園で過ごそうというときはお弁当持参がお勧めだ。秋川駅周辺にはさまざまな店舗があるから、公園に向かう前に立ち寄っておくのもいい。

園内の「芝生広場」ではバーベキューも可能らしい。用具や食材は持参、使用する際にサービスセンターに申し出ればよいようだ。

周辺
公園の周辺は秋留台地の田園地帯で、畑地の広がる風景だ。周辺を散策してそうした風景を堪能するのも悪くない。

公園西側の「南北道路」を数百メートル北へ辿れば平井川で、河畔に市立の草花公園がある。大きな公園ではないが、河畔の立地が良い風情だ。平井川に沿っての散策も楽しい。

草花公園から1kmほど東へ辿れば、平高橋から多西橋までの約1km、平井川河岸には見事な桜並木が続く。桜の季節なら足を延ばしてみるのがお勧めだ。
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