横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市緑区城山
−津久井湖城山公園−
ルピナスの咲く水の苑地
Visited in May 2023
津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地
相模原市緑区城山、城山ダムの左岸に津久井湖城山公園「水の苑地」が設けられている。津久井湖を望む眺望が魅力で、カスケードや噴水などが設けられて苑内の景観も美しく、市内外から多くの来園者を迎える公園だ。その「水の苑地」を、春から初夏にかけてルピナスの花が彩る。苑内に設けられた花壇に植えられた色とりどりのルピナスが初夏の陽光を浴びて輝く景観は素晴らしいものだ。
津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地 苑地の東側(津久井湖湖岸とは反対側)、入口広場から芝生広場へと降りる斜面にはカスケードを備えた階段が設けられている。その北側、斜面を活用して大型の花壇が設けられている。その花壇を中心に数多くのルピナスが植えられ、カラフルなルピナスの花が初夏の苑地を彩る。

この花壇は1999年(平成11年)に津久井湖城山公園が開園した当初はバラなどが植えられていたが、その後リニューアルされ、現在はルピナスに特化しているようだ。近年、“ルピナスの名所”として広く知られるようになり、ルピナスの咲く風景を求めて多くの人が訪れる。

津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地 ルピナスは南北アメリカや地中海沿岸などに広く分布するマメ科の植物だ。垂直に花房が立ち、下から開花する姿が特徴的で、藤の花を逆さにしたようだというので、「ノボリフジ(昇り藤)」、「サカサフジ(逆さ藤)」とも呼ばれる。

日本では一年草として栽培されることが多く、秋に植え付け、翌年の初夏に花を咲かせる。赤や黄、白、青、紫と色とりどりの花が初夏の日射しを浴びて咲く姿はたいへんに美しく、公園の花壇などに植えられることも多い花だ。

津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地 「水の苑地」の大型花壇は斜面を活用して雛壇状に設けられた花壇だ。そのため下側から見上げたり、上から見下ろしたり、さまざまな景観が楽しめるのがいい。

下側を辿る園路から見上げれば五月の空と新緑の木々を背景に、初夏の日射しを浴びるルピナスの花がひときわ鮮やかだ。上側から眺めれば眼下にルピナスが咲き、その向こうに苑地の景観が広がる。さらにその向こうには津久井湖が横たわり、城山の姿もよく見える。“花の咲く風景”としてもとても魅力的だ。

津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地 「水の苑地」に植えられるルピナスは約1万株ともいう。大型花壇以外にも、園路脇など随所にルピナスが植えられており、さまざまな“ルピナスの咲く風景”を楽しむことができる。のんびりと苑内を巡って美しい景観を時間をかけて愉しみたい。

訪れた人の多くが、ルピナスの花にカメラを向けながら散策を楽しんでいる。美しい花を探しながら、いろいろと構図を考えてカメラのレンズを向けるのも楽しいひとときだ。花の好きな人、花の写真趣味の人ならぜひ訪ねてみたいところだと言っていい。
津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地
風薫る五月、新緑の中に咲き誇るカラフルなルピナスの花はたいへんに美しい。「水の苑地」は苑内の景観も美しく、ルピナスの咲く景色がさらに引き立つ印象だ。“ルピナスの名所”としての評判に恥じない見事さだと言っていい。

ルピナスの花期は比較的長く、その年の気候にもよるが、早いものは四月下旬から咲き始め、六月中旬頃まで楽しめる。最も見頃になるのは五月中旬から下旬にかけてだろう。津久井湖城山公園では公式サイト(頁末「関連する外部ウェブサイト」欄のリンク先)で開花状況を発信しているから、見頃を確認してから出かけるといい。
津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地 津久井湖城山公園 ルピナスの咲く水の苑地