横浜線沿線散歩公園探訪
町田市野津田町
−薬師池公園−
花菖蒲の咲く薬師池公園
June 1999
現況と異なる内容を含んでいます
花菖蒲の咲く薬師池公園
六月の薬師池公園は花菖蒲が美しい。池の南側の谷戸部に広がる菖蒲田は4800平方メートルほどの面積で、肥後系64種、伊勢系17種、江戸系78種の約2200株が植えられているという。雑木林に囲まれた谷戸の風情もよく、水車小屋や炭焼き小屋なども置かれた風景は懐かしい農村の景観を思い起こさせる。

花菖蒲の咲く薬師池公園

花菖蒲の咲く薬師池公園
菖蒲田の周囲には巧みに散策路が巡っており、中央部あたりを横切って木道も設置されている。間近から花々を楽しむのもいいし、少しばかり離れて景観を楽しむのもいい。見る場所を変えればまた美しさも変わるもので、散策路を辿ってさまざまな角度から眺めてみるとそれぞれに味わいがあって飽きない。菖蒲田は緩やかな傾斜を伴っており、谷戸の奥の四阿のあたりから見下ろす眺めは一面に白や薄紫の花菖蒲が敷き詰められたように見えて壮観ですらある。

花菖蒲の名所として知られているだけあって、花の盛りの時期には連日多くの人が観賞に訪れる。のんびりと花を観賞しながら散策する人に混じって、カメラの三脚を据えて作品作りにいそしむ愛好家の姿も多い。

菖蒲田の周囲は紫陽花も美しく、これもさまざまな品種の紫陽花が植えられて景観を彩ってくれる。花菖蒲や紫陽花は梅雨の時期に咲くイメージもあってか、雨の降る景色によく似合う風情があるが、薬師池公園でのそれらの花はまた特に雨に似合うように思う。小雨の降る中、傘をさしての散策ではあるが、しっとりとした風情を楽しむのも一興かもしれない。
追記 町田市では2014年度(平成26年度)から薬師池公園とその周辺を一つの大きな地域公園として捉え、「町田薬師池公園 四季彩の杜」の名称で整備を進めている。それに伴い、「薬師池公園」は「町田薬師池公園 四季彩の杜 薬師池」に、他もそれぞれに呼称が改められている。本頁の内容はそれ以前のものであることもあり、以前の呼称のままにしておきたい。
花菖蒲の咲く薬師池公園