神代植物公園の「ウメ園」には72品種、210本の梅があるそうだ。「ウメ園」の中は紅梅、白梅が織り交ぜて植えられた梅林となっており、その中を縫うように園路が巡っている。園路から離れて林の中に足を踏み入れても構わないようで、さまざまな視点で梅の花を楽しむことができるのが嬉しい。梅林の中に入れば周囲を紅白の梅が取り囲み、梅の花が演出する早春の風情を存分に堪能することができる。「ウメ園」の北側の外苑部は「竹笹園」の一部を成す竹が茂っており、そのために「ウメ園」全体が囲まれた印象になり、それによって落ち着いた佇まいとなっているのもいい。園路には随所にベンチが置かれ、端の方には四阿も設けられており、腰を下ろしてのんびりと梅の咲く風景を眺めて過ごすこともできる。