横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
彼岸花の咲く四季の森公園
Visited in September 2006
九月の下旬、四季の森公園には彼岸花が咲く。数はそれほど多くはないが、里山の面影を残す風景に似合ってなかなか風情がある。ようやく涼しくなって秋の気配が濃くなる時期、彼岸花を眺めながらの散策は楽しい。
九月の下旬にもなれば夏の暑さも去り、空気は澄み渡り、行楽には絶好の季節だ。「南口」から入ったところの展望台前の広場では多くの人たちが訪れてお弁当を広げていた。どこかの幼稚園なのか、遠足らしい子どもたちの姿もあった。公園東側の「清水の谷」では田圃が実りの季節を迎えている。黄金に実った稲穂を鳥から守るためにネットがかけられ、脇には案山子がたくさん立っていた。案山子は田圃で稲作の体験を行っている子どもたちが作ったもののようだ。案山子のそれぞれに、それを作ったらしい子どもたちの名前が書かれているのが微笑ましい。
「彼岸花」とはいうものの、訪れたのはお彼岸からすでに一週間ほども過ぎた九月の末だった。お彼岸の頃に公園の管理事務所に彼岸花の開花状況を訪ねたのだが、白い花が咲き始めたところで赤い花はこれからのようだとお返事を頂き、月末を待って訪れたのだった。彼岸花の花期を外れても初秋の四季の森公園は充分に散策の楽しいところだが、彼岸花を目当てに訪れるのであれば開花状況を確かめてからの方がよいかもしれない。