横浜市緑区寺山町
−四季の森公園−
桜咲く四季の森公園
Visited in April 2008
広大な敷地の中に里山の風景を残した
四季の森公園は四季を通じて魅力ある公園だが、春の桜も美しく、花期にはお花見の人たちが大勢訪れてたいへんな賑わいを見せる。
四季の森公園の桜はなんと言っても南口周辺が見事だ。駐車場の周辺から売店横の広場にかけて大きく枝を張ったソメイヨシノが咲き誇る。木も大きく、数も多く、春の陽射しを浴びて輝く様子は素晴らしい景観だ。桜の下にはお花見の人たちがシートを広げ、それぞれに春の日を楽しんでいる。公園東側の区画とを繋ぐ「もりの連絡橋」へと上る散策路へと歩を進めると、少し高みとなって広場の桜を見下ろすことができて、この景観もたいへんに美しい。また「南口広場」正面の展望台からの眺めも素晴らしい。南口から北口を結ぶ遊歩道沿いにも桜が咲き、これもなかなか美しい。
公園の最も東側、中原街道に近い辺りにはその名も「さくらの谷」という区画がある。こちらはまだ木も小さく、数も多くないのだが、ソメイヨシノだけでなく、ベニシダレなど、他の品種の桜も楽しめるのがいい。ひときわ濃く鮮やかなピンクの花を咲かせているのは横浜緋桜だろうか。「さくらの谷」にもお花見の人たちの姿があるが、南口広場ほど賑わってはおらず、のんびりと穏やかな雰囲気だ。「さくらの谷」の東側は少し高みとなって北側に視界が開けて町並みの眺望が広がり、開放感に富んでいるのもいい。あまり人の多くないところでお花見を楽しみたい人には「さくらの谷」はお勧めのところだと言っていい。
訪れたとき、南口広場の花壇ではチューリップが咲いていた。また「春の草原」ではまだ菜の花も見ることができた。春の空気を感じながらのんびりと園内を散策した後、腰を落ち着けてゆったりと桜を眺めながらのランチタイムがお勧めだ。お花見の人たちの車で駐車場は満車状態が続き、時刻によっては入場することもままならない。車での来訪の際には余裕を持っておいた方がいい。