横浜市緑区寺山町
四季の森公園
Visited in June 2022
横浜市緑区寺山町の南部に、45ヘクタールほどの面積を有する広大な県立公園がある。「四季の森公園」と名付けられたその公園は、当初住宅用地として神奈川県が取得した土地を、その地に残る谷戸や森林をそのまま残して公園として整備したものであるという。開園したのは1988年(昭和63年)のことで、以来、多くの人々に親しまれている。
「四季の森公園」というその名の通り、「貴重な自然環境をできる限り保全しつつ、四季折々の自然との触れあいの中で、県民が潤いと安らぎを得られる、ふるさとの森と、屋外レクリエーション活動の場を造る(公園パンフレットより)」という方針で整備されたという園内は、谷戸や森などの元来の地形をそのまま利用し、緑溢れるものとなっている。
街の中に造られた都市公園とは根本的に異なり、「街になるはずだった」土地がそっくりそのまま公園に姿を変えたと言ってよく、公園の全域に雑木林の里山と複雑に入り組む谷戸がそのまま残され、時に懐かしささえ感じる風景の中で四季折々の自然を充分に楽しむことができる。
街の中に造られた都市公園とは根本的に異なり、「街になるはずだった」土地がそっくりそのまま公園に姿を変えたと言ってよく、公園の全域に雑木林の里山と複雑に入り組む谷戸がそのまま残され、時に懐かしささえ感じる風景の中で四季折々の自然を充分に楽しむことができる。
中央部北側にビジターセンターと管理事務所のある「北口広場」がある。JR横浜線の中山駅から「四季の森公園プロムナード」を辿ってくれば、この「北口広場」から公園に入ることになる。初めて訪れる人は管理事務所を訪ねて園内のイラストマップなどのパンフレット類を入手するとよいだろう。
「北口広場」の目の前には大きな池があり、池の両岸を辿って園路が延びている。池の奥には元来の谷戸の地形を利用して、「春の草原」と名付けられた広場や、「しょうぶ園」、「花木園」などがあり、季節毎に素敵な景観を見せてくれる。
「北口広場」の目の前には大きな池があり、池の両岸を辿って園路が延びている。池の奥には元来の谷戸の地形を利用して、「春の草原」と名付けられた広場や、「しょうぶ園」、「花木園」などがあり、季節毎に素敵な景観を見せてくれる。
「北口広場」から池を右に見ながら左手に進むと散策路は緩やかな上り坂となって「じゃぶじゃぶ池」や「野外ステージ」などを設けたエリアだ。
このエリアは子どもたちのための遊び場として充実しており、草はらの広場や小さな子どもたちのための複合遊具を設置した「遊具広場」もある。草はらの広場は緑濃い尾根に囲まれて穏やかな空気感が漂い、陽気の良い季節の休日にはピクニック感覚で楽しむには好適なところだ。
初夏から夏にかけては「じゃぶじゃぶ池」で水遊びを楽しむ子どもたちの歓声が響いている。「じゃぶじゃぶ池」は上段部と下段部に分かれている。上段部は小さな池で、下段部は小川になっている。
下段部の小川はところどころに岩を置いて渓流を模した造りだ。公園の中の人工的なせせらぎだが、山深い渓流で川遊びを楽しむような感覚で楽しめる。水深も浅く、小さな子どもたちでも遊べると思えるが、水遊びの際にはくれぐれも子どもから目を離さないようにしよう。
このエリアは子どもたちのための遊び場として充実しており、草はらの広場や小さな子どもたちのための複合遊具を設置した「遊具広場」もある。草はらの広場は緑濃い尾根に囲まれて穏やかな空気感が漂い、陽気の良い季節の休日にはピクニック感覚で楽しむには好適なところだ。
初夏から夏にかけては「じゃぶじゃぶ池」で水遊びを楽しむ子どもたちの歓声が響いている。「じゃぶじゃぶ池」は上段部と下段部に分かれている。上段部は小さな池で、下段部は小川になっている。
下段部の小川はところどころに岩を置いて渓流を模した造りだ。公園の中の人工的なせせらぎだが、山深い渓流で川遊びを楽しむような感覚で楽しめる。水深も浅く、小さな子どもたちでも遊べると思えるが、水遊びの際にはくれぐれも子どもから目を離さないようにしよう。
「じゃぶじゃぶ池」の横を通り過ぎて園路をさらに南へ上っていくと公園の南口に至る。南口には来園者用駐車場が設けられており、車で来園する人はこちらから公園に入園することになる。
南口の周辺は春の桜が美しいところだが、他の季節には緑に包まれた穏やかな草はらだ。南口付近は公園内では高所にあたり、南口の正面にある「展望広場」の展望台からは中山方面への眺望が楽しめる。なかなか爽快な眺望だ。天候に恵まれれば西の方角に富士山の姿も見ることができるようだ。
「展望広場」の展望台の下から北側の「野外ステージ」横に向かって「ジャンボすべり台」が設けられている。特筆するほどの長さがあるわけではないが、木々の間の抜けるように造られており、スリリングな感覚が味わえて子どもたちに人気だ。
「ジャンボすべり台」は対象年齢6〜12歳という年齢制限があり、6歳未満の幼児は保護者同伴での利用が求められている(2022年6月現在)。また利用時間の制限も設けられている。利用の際は現地の注意事項を遵守されたい。
南口の駐車場脇に設けられた「南口広場」は中心部に噴水を置き、その周囲を花壇が取り囲む形だ。車で来園する人たちにとってのメインエントランスとして機能している広場だと言っていい。
花壇には季節の花々が植えられて美しい景観を見せる広場だ。噴水は季節を問わず稼働しているようで、冬には少し寒々しい印象だが、春から初秋にかけては涼やかさが楽しい。風向きによっては水飛沫は周辺に広がり、子どもたちが水遊び感覚で楽しんでいる。
南口の周辺は春の桜が美しいところだが、他の季節には緑に包まれた穏やかな草はらだ。南口付近は公園内では高所にあたり、南口の正面にある「展望広場」の展望台からは中山方面への眺望が楽しめる。なかなか爽快な眺望だ。天候に恵まれれば西の方角に富士山の姿も見ることができるようだ。
「展望広場」の展望台の下から北側の「野外ステージ」横に向かって「ジャンボすべり台」が設けられている。特筆するほどの長さがあるわけではないが、木々の間の抜けるように造られており、スリリングな感覚が味わえて子どもたちに人気だ。
「ジャンボすべり台」は対象年齢6〜12歳という年齢制限があり、6歳未満の幼児は保護者同伴での利用が求められている(2022年6月現在)。また利用時間の制限も設けられている。利用の際は現地の注意事項を遵守されたい。
南口の駐車場脇に設けられた「南口広場」は中心部に噴水を置き、その周囲を花壇が取り囲む形だ。車で来園する人たちにとってのメインエントランスとして機能している広場だと言っていい。
花壇には季節の花々が植えられて美しい景観を見せる広場だ。噴水は季節を問わず稼働しているようで、冬には少し寒々しい印象だが、春から初秋にかけては涼やかさが楽しい。風向きによっては水飛沫は周辺に広がり、子どもたちが水遊び感覚で楽しんでいる。
「南口広場」から西に進むと、公園の外縁部に沿って散策路が続き、「ちびっこ広場」へ至る。「ちびっこ広場」はグラウンド風の広場と緩やかなスロープとなった草はらの広場から構成された広場で、四季の森公園の一部というより、独立した別の小公園であるかのような印象だ。
「ちびっこ広場」からさらに園路を西へ辿れば、やがて「西口広場」だ。この辺り、公園の南側から西側にかけて市営ひかりが丘団地が隣接している。「ちびっこ広場」から「西口広場」の辺りは団地に暮らす人たちの日常的な散策コースになっているだろう。
「ちびっこ広場」からさらに園路を西へ辿れば、やがて「西口広場」だ。この辺り、公園の南側から西側にかけて市営ひかりが丘団地が隣接している。「ちびっこ広場」から「西口広場」の辺りは団地に暮らす人たちの日常的な散策コースになっているだろう。
公園のメイン部分とは市道(車両の通行不可)に隔てられて、東側に水田などを設けたエリアがある。この区域には「野外ステージ」近くから連絡地下通路を通って、あるいは「南口広場」横から「もりの連絡橋」を通って行くことができる。
東側のエリアには「ふるさとの森」と名付けられた樹林地があり、谷戸となったところには水田も設けられている。水田はおそらく昔からこの谷戸にあったのだろう。今は近くの小学校の体験学習などに使われているようだ。水田のある谷戸からさらに東へ尾根を越えれば「さくらの谷」と名付けられたエリアだ。その名が示すように桜の林で、さらに園路脇には紫陽花も植えられており、季節毎に美しい景観を楽しむことができる。
東側のエリアには「ふるさとの森」と名付けられた樹林地があり、谷戸となったところには水田も設けられている。水田はおそらく昔からこの谷戸にあったのだろう。今は近くの小学校の体験学習などに使われているようだ。水田のある谷戸からさらに東へ尾根を越えれば「さくらの谷」と名付けられたエリアだ。その名が示すように桜の林で、さらに園路脇には紫陽花も植えられており、季節毎に美しい景観を楽しむことができる。
四季の森公園は面積約45ha、園内には雑木林の丘があり、池を湛える谷戸があり、広場があり、変化に富んでいて数値以上に広く感じる。主要な園路を辿って園内を一巡りするだけでもけっこうな時間を要する広さだ。その名の通り、自然豊かな公園は四季折々に美しく、季節毎に訪ねてみるのがお勧めだ。子どもたちの遊び場としても魅力的で、陽気の良い休日に家族でお弁当を持ってピクニック気分で出かけるにも絶好の公園だと言っていい。素晴らしい公園だ。
公園内にはレストランなどはない。南口に売店があり、菓子やドリンク類を売っている。南口から南へ出れば中原街道が近く、沿道にコンビニエンスストアやファミリーレストランがあるので、お弁当持参でない人は利用してもよいだろう。
四季の森公園の最寄り駅はJR横浜線中山駅で、「四季の森プロムナード」を20分ほど歩けば北口に着く。車で来園する場合は中原街道を辿って、上白根町付近で公園入口の案内板を目印にするとよい。駐車場は平日は無料だが、土日祝日は有料になる。詳しくは指定管理者による公式サイト(頁末「関連する外部ウェブサイト」欄のリンク先)を参照されたい。駐車場は165台分の駐車スペースがあるが、行楽シーズンの休日には満車になってしまうことが少なくない。余裕を持って出かけよう。
公園内にはレストランなどはない。南口に売店があり、菓子やドリンク類を売っている。南口から南へ出れば中原街道が近く、沿道にコンビニエンスストアやファミリーレストランがあるので、お弁当持参でない人は利用してもよいだろう。
四季の森公園の最寄り駅はJR横浜線中山駅で、「四季の森プロムナード」を20分ほど歩けば北口に着く。車で来園する場合は中原街道を辿って、上白根町付近で公園入口の案内板を目印にするとよい。駐車場は平日は無料だが、土日祝日は有料になる。詳しくは指定管理者による公式サイト(頁末「関連する外部ウェブサイト」欄のリンク先)を参照されたい。駐車場は165台分の駐車スペースがあるが、行楽シーズンの休日には満車になってしまうことが少なくない。余裕を持って出かけよう。