多摩市鶴牧
晩秋のメタセコイア通り
Visited in November 2006
多摩市鶴牧の町に「メタセコイア通り」という名の道路がある。東は「多摩鶴牧四丁目」交差点から西は緩やかに南に曲がって「多摩鶴牧六丁目」交差点で「尾根幹線」に至る、長さ600メートルほどの道路で、その名のようにメタセコイアの並木になっている。100本ほどのメタセコイアが植えられているという。メタセコイアは落葉樹で、春には新緑が芽吹き、冬には落葉する。このメタセコイアの並木が紅葉した景色を見たいと思って、街の木々が紅葉に染まった11月下旬、多摩市鶴牧を訪ねた。
落葉樹だから冬には落葉し、春には新緑が芽吹き、晩秋に紅葉する。訪れた11月下旬、「メタセコイア通り」の並木も美しい紅葉を見せていた。まだ色づきが浅いようだが、濃いオレンジ色に染まって陽光を浴びる姿はなかなか美しい。さらに色づきが増せばオレンジ色が濃くなり、光の具合によっては黄金や深紅に輝いて見える。
「メタセコイア通り」は途中でカーヴを描くから、通りを進むに従って並木と日差しとの角度が変わり、並木の表情が変わる。日差しの向きによって色合いを変えるメタセコイア並木を見てゆくのも楽しい。このメタセコイア並木はけっこう広く知られているらしく、カメラを片手に散策を楽しむ人の姿もある。道路の脇に車やバイクを停め、ひとときカメラのレンズを向ける人の姿もあった。
「メタセコイア通り」は車両の通行もある一般の道路だが、それほど交通量は多くはなく、歩道を歩いていても車の騒音に閉口することはない。「メタセコイア通り」をバス路線も通っているが、多摩センター駅から歩いてもそれほど苦になる距離ではない。近隣の公園と併せて晩秋の表情を楽しみながら散策の足を延ばすのがお勧めと言えるだろう。