横浜線沿線散歩公園探訪
相模原市下九沢
相模原北公園
May 2006
相模原北公園
相模原市下九沢の清掃工場の南側に相模原北公園がある。約10ヘクタールほどの面積で、なかなか大きな規模を有している。北西側から南東側にかけて細長い形をしており、北西側には相模原北総合体育館やスポーツ競技に利用可能な「多目的広場」などがあり、こちらだけを見れば運動公園のような印象もあるが、南東側は池や芝生の丘などがあってのんびりと過ごすのにもよいところだ。1998年に開催された神奈川国体の際にはホッケーの会場となった公園だという。
相模原北総合体育館
公園の北西側の端の相模原北総合体育館の姿は近くを車で通りかかってもよく目立つ。体育館棟の東側の横には時計台のような塔のようなものが建っているが、これは階段で、上がって行くと体育館棟の三階フロアに繋がっている。ここに登っての眺めはなかなかのものだ。散策のついでに登ってみるとよいだろう。体育館の三階部分には軽食と喫茶の店があり、散策中の一休みにも便利だ。体育館の東側には「多目的広場」がある。体育館も「多目的広場」も各種大会などでの競技使用を前提に考えたものだろう。普段はあまり利用する人もなく閑散としている。

芸術のプロムナード
「多目的広場」の南西側に「西フロント」と名付けられた、公園の西側の入口がある。ここから南東の方角に向かって真っ直ぐに舗道が伸びている。この舗道には「芸術のプロムナード」という名が与えられている。「芸術のプロムナード」はイチョウ並木で、春の新緑や秋の黄葉が美しい。

「芸術のプロムナード」を東へ抜けると「アジサイ園」だ。「アジサイ園」は公園の開園から遅れて2000年6月にオープンしたもので、中央部に小高い丘を置き、その丘を中心に約200種、10,000株の紫陽花が植えられている。六月の花期にはたいへんに美しい景観を見せてくれるが、五月半ばではまだ花には早く、緑濃い様相で季節を待っている。
水辺の広場
公園の南東側の一角には池があり、周囲は「水辺の広場」として整備されている。小さな子どものいる家族連れにとって、この「水辺の広場」はとても魅力的な場所だろう。池の辺には遊具が設置されており、芝生の広場もあるから、家族でのんびりと過ごすのにも向いている。池はそれほど大きなものではないが、岸辺には自然石を用いるなど、自然の池を彷彿とさせる造りで、周囲には木々を配し、なかなか良い佇まいを見せている。芝生の広場の対岸に当たる部分には池の東側からの流れが注いでおり、ちょっとした滝のようになっている。この辺りは子どもたちの冒険心をくすぐるようで、学校が休みの日曜休日などには小学生くらいの子どもたちが岩によじ登って遊んでいる。池は水遊びのためのものではないのだが、子どもたちはお構いなしに池の中に入って遊んでいるようだ。

水辺の広場
池の辺に設置されたフィールドアスレチック風の大型遊具は特に小さな子どもたちの人気の的だ。橋を模した部分や滑り台などのある複合遊具で、公園に設置してある遊具としては一般的なものだが、規模としては大きな方だろう。頂上部分がカブトムシやテントウムシなどを象ってあるのも可愛らしい。この遊具は端の方が池の水面に少しばかり張り出す形で設置してあり、眼下に水面を見て遊ぶのは子どもたちにとってスリリングなものであるようだ。

水辺の広場
大型遊具の横手に筏遊びのできる遊具が設置してあり、これも子どもたちに人気だ。筏遊びと言っても車のワイパーのように円弧状に動く仕組みのもので、岸辺の支点から延びたアームの先に「筏」があり、デッキ部分から筏に乗って櫂で漕げば円弧状に池の上を移動できるようになっている。小さな子どもは櫂を持つ手もおぼつかず、それでも懸命に漕ぐ姿が微笑ましい。見ていると落ちはしないかと心配になったりもするが、意外に子どもたちは平気だ。池はそれほどの深さもなく、大人がしっかりと注意を払っていれば心配は要らないだろう。

池の南側は初夏にはツツジが美しく、また芝生の広場の傍らには「しょうぶ園」があり、六月には花菖蒲が美しく咲いて訪れる人の目を楽しませてくれる。芝生の広場では子どもたちを遊ばせながらシートを広げてくつろぐお母さんたちの姿も多い。休日ともなれば家族連れで賑やかだ。暑い季節には涼やかな水辺は気持ちのよいものだ。芝生の上にのんびりと腰を据えて、子どもたちの遊ぶ姿を眺めながら過ごすというのも、公園の楽しみ方の王道のひとつと言ってよいだろう。
花木園
「水辺の広場」の南東側には一段高くなって「花木園」がある。こちらは現代的な造形の広場で、緩やかに雛壇状になった花壇の中央に水路が設けられ、最下段では半円状の池に水が集まっている。この水路と池も水遊びのためのものではないようだが、初夏から夏の暑い日には子どもたちの水遊びの場所になってしまっているようだ。「花木園」の花壇は初夏にはシャクナゲやバラが美しい。花期にはそれらの花を目当てに公園を訪れる人も少なくないようだ。

「花木園」の上段部分(東側)の広場はケヤキの木の傍らにベンチが置かれており、座って談笑する人たちや、読書する人の姿を見ることが多い。近くに暮らす人たちの憩いの場として機能しているという印象だ。その南側、木立の向こうに管理事務所が置かれている。管理事務所のさらに南側は駐車場だ。
ピクニック広場
公園の南東側の端には「ピクニック広場」と名付けられた芝生の丘がある。その名が示すようにシートを広げてランチタイムにするのに絶好の場所だ。特に特徴のある広場ではないが、芝生の広場はシンプルな方がかえって魅力的だろう。この芝生の丘が公園内では最も高所にあたり、特に西側は眺望が開け、遠く丹沢の山並みも見ることができて、素晴らしい開放感を味わうことができる。広場の東側がすぐ道路で、交通量は少ないとは言え車が走り抜けることもあり、また道路の向こうには住宅街が広がっているので、そういった意味では少々落ち着かないが、広場の周囲の木々がそれらを隔ててくれるのが嬉しい。

「ピクニック広場」の南側には広場の端に沿うようにアーチ状に「梅園」が設けられている。早春にはさまざまな種類の梅の花を楽しむことができる。「ピクニック広場」の西側には「ロックガーデン」と名付けられた場所があり、その名の通りたくさんの岩によって造られた一角をジグザグに散策路が抜けている。岩の間に見られる花々もなかなか美しい。

四阿
「ピクニック広場」の北側は「ハーブ園」と「東フロント」だ。洋風の四阿が建っており、この一角は洋風庭園のような佇まいだ。木立に囲まれて穏やかな空間を成しており、傍らのベンチでくつろぐ人の姿も多い。この洋風四阿と周囲の木々との見せる景観がたいへんに美しい。特に新緑の季節に快晴の空を背景に見ると、瑞々しく鮮やかな色彩の中に建つ四阿が一枚の絵画のようだ。洋風四阿から西へ、広い階段が降りている。この階段を含めた景観もいい。階段の周辺には花壇が設置されており、この花壇も初夏のバラが見事だ。
郷土の森
「東フロント」から北西側には雑木林が広がっている。公園として造成される前にあった斜面林をそのまま保存して散策路などを設けたもので、「郷土の森」と名付けられている。「森」というほど鬱蒼としているわけではなく、木漏れ日の美しい林だ。中程には「野草園」も設けられ、四阿などもあって静かなひとときを過ごすことができる。足元の野草の花々を楽しみながら、あるいは野鳥の声を聞きながら、散策を楽しむ人の姿も多い。早春にはカタクリの花を見ることもできる。林は「多目的広場」の北側から体育館の傍らまで広がっており、公園の面積のかなりの部分を占めている。公園に訪れた際にはぜひ時間を見つけて散策を楽しんでみるとよい。
水辺の広場
のんびりと公園一周の散策を楽しむのもよいし、「水辺の広場」や「ピクニック広場」に腰を据えてのんびりと過ごすのもよい。緑に溢れ、花々も多い公園だから、四季折々に楽しめることだろう。お弁当を持って家族で訪れて、子どもたちの遊ぶ姿を眺めながらのんびりと過ごすというのが似合う公園であるような気がする。

駐車場は体育館側と管理事務所側の二ヶ所に用意してあり、駐車台数も余裕があるが、陽気の良い季節の休日ともなれば充分ではないだろう。バスで来るのであれば、橋本駅から上大島行きのバスで「下九沢自治会館」前で下車すればすぐだ。トイレは管理事務所横と「多目的広場」東側、および体育館内にある。前述のように体育館棟に軽食と喫茶の店があるほか、管理事務所脇などにドリンク類の自動販売機もいくつか設置してあり、また公園周辺の道路脇にも自動販売機があり、少し足を延ばせばコンビニエンスストアなどもあるので利用することができるだろう。その他、利用案内などは「財団法人相模原市みどりの協会」のサイト(頁末「関連する他のWebサイト」欄のリンク先)を参照されたい。
相模原北公園